by Alan Levine(画像:Creative Commons)
> 健康・美容チェック > 糖尿病の症状 > インスリン > アメリカの糖尿病患者に危機!治療に欠かせないインスリン価格が値上げが止まらない!
(2016/9/2、reddit)
アメリカの糖尿病患者が悲鳴、インスリンの価格が30倍も高騰している現実
(2016/9/6、らばQ)
医療費高騰が叫ばれるアメリカですが、糖尿病の治療に欠かせないインスリンの値上げが止まらず、患者に危機が訪れています。
2001年には45ドルだった卸値が、昨年2015年には1447ドルと、実に32倍も跳ね上がっているのです。
アメリカのソーシャルニュースサイト・掲示板のredditによれば、アメリカでのインスリン価格が高騰しているそうです。
糖尿病治療用「スマート・インスリンパッチ」が開発されるによれば、糖尿病患者に適量のインスリンを自動的に投与できるパッチ状の治療器具となってすでに形となっており、実験動物を用いた前臨床試験に合格したそうです。
糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、治療に伴う経済的な負担や治療継続へのストレスから治療を続けていくことができないようですが、今回のスマート・インスリンパッチであれば、インスリン治療の治療継続ストレスから解放されることにより、糖尿病治療が楽になっていきそうだろうと思いました。
しかし、今回のニュースのように、インスリン自体が高くなり、治療を継続できなくなる糖尿病患者も増えていく恐れがあります。
この問題を解決するためには、いろんなアプローチが考えられます。
1.より適切にインスリンを打つことによってインスリンの量を減らすというアイデア
「ウェアラブル人工すい臓」、機能ごとにモジュール化|インスリン治療を低コストにするアイデアとは?によれば、(1)血糖値モニタリング、(2)血糖値を下げるためのインスリン投与、(3)血糖値を上げるためのグルカゴン投与、の役割をもつモジュールがあり、(1)だけで使えば血糖値センサーとして機能し、(2)だけで使えばインスリンポンプとして機能する。(3)のモジュールは、例えば食前にインスリンを投与したが、何らかの事情で食事を取れなくなった場合などに、低血糖状態になるのを防ぐために使うというものです。
糖尿病治療用「スマート・インスリンパッチ」が開発されるによれば、米ノースカロライナ大学(University of North Carolina)とノースカロライナ州立大学(North Carolina State University)の研究チームは、開発したパッチについて「血糖値の上昇を検知し、必要に応じていつでも適量のインスリンを血流中に放出できる」そうです。
糖尿病が完治する!?インスリンですい臓のΒ細胞を復活させる|ためしてガッテンによれば、糖尿病のカギを握るのは、すい臓の中のインスリンを分泌する「β細胞」ですが、糖尿病は、β細胞がダメージを負って働けなくなることが一因で発症します。
暴飲暴食などで血糖が増えすぎると、β細胞は頑張ってインスリンを分泌します。
しかし、あまりに頑張り過ぎると、β細胞は疲れ果ててしまい、インスリンを出せなくなってきます。
さらに血糖が増え続けると、β細胞は血糖に攻撃されてしまい、β細胞は最悪の場合死んでしまいます。
これが、すい臓がインスリンを出せなくなってしまった理由なのです。
β細胞を助けてくれる薬の正体とは、インスリン!
インスリンを注射で補充してあげると、β細胞はその間インスリンを出さずに休むことができ、細胞が元気に復活します。
※もちろん死んでしまったβ細胞もいます。
すると、またインスリンを分泌できるようになるのです。
インスリンを使った治療法の今までの治療法との違いは、使用するタイミングです。
今まではインスリン注射と言えば、治療の最後の最後で、その時点では、β細胞の数は、すでにもうほとんど残っていないと言われており、いくらインスリン注射をしても、死んでしまったβ細胞を蘇らすことはできません。
大事なのは、β細胞がまだたくさん生きているうちに、インスリン注射で休ませて、元気に回復させることなのです。
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2.インスリンではなく、全く違う方法で血糖値を抑える
糖尿病治療の最前線 インクレチンに注目によれば、糖尿病治療において、インクレチンに注目が集まっているそうです。
進歩する糖尿病治療 インスリン分泌を保たせるによれば、インクレチンというホルモンは、血糖値が高いときはインスリン分泌を促進する一方、血糖値が低いときはあまり作用しないという特徴を持つそうです。
インクレチンは炭水化物や脂質を摂取した後に腸から分泌されるホルモンの総称で、代表的なインクレチンとしてGLP-1とGIPの二種類が知られているそうです。
GLP-1は、主に小腸下部から分泌され、膵臓におけるインスリン分泌の促進と血糖値を上げるグルカゴン分泌の抑制をする作用を持っているそうです。
GIPは小腸上部から分泌され、同じような作用を持つが、インスリン分泌作用はGLP-1の方が数倍強いとされているそうです。
ただ、糖尿病、夢の新薬に道筋 「アディポネクチン」研究加速によれば、インクレチン関連薬を使用しても、食生活が欧米化し高カロリーのものが氾濫する中、食事制限を継続するのは難しく、血糖値を良好な数値にコントロールできる人は半数に満たないというのが現状のようです。
1型糖尿病患者に朗報!?毎日のインスリン注射が不要になる治療法が開発|MIT・ハーバード大学によれば、マサチューセッツ工科大学(MIT)とハーバード大学の研究チームは、2~3年に一度、膵臓β細胞を移入するための注射をするだけで、自らインスリンを生産できる治療法を開発し、2~3年以内には臨床試験を開始したいとしています。
このように画期的な発明が起こって、劇的にインスリンよりも価格が低い薬や治療法が発明されることがあるとインスリン価格も下がることが予想されます。
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3.糖尿病にならないように、生活習慣を改善
一番大切だけど難しい方法は、糖尿病にならないように、生活習慣を改善すること。
●食事
糖尿病を予防する食事・生活習慣とは、まずは食べ過ぎないこと。そして、バランスよい食事をすること。
→ 糖尿病の食事(食事療法)|血糖値を抑える食べ方 について詳しくはこちら
●運動
なぜ糖尿病を予防するには、食事だけでなく、運動が大事となってくるのか。
運動をしないと筋肉はやせて、体重が少なくても脂肪の多い体になる。このことを「隠れ肥満」という。
隠れ肥満になると、基礎代謝が減ってしまう。隠れ肥満だと同じ分量の食事をとっても、基礎代謝、つまり、使うエネルギー量が少ないから、脂肪になる分量が多くなってしまう。
運動をすることで体についた中性脂肪を減らしたり、筋肉をつけて基礎代謝の多い体ができます。
そうすることで、太りにくい身体にもなるのです。運動を取り入れて糖尿病を予防しましょう。
→ 糖尿病の運動(運動療法) について詳しくはこちら
●睡眠
糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害(血糖値・動脈硬化)を予防できる可能性があるそうです。
糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害を予防できる可能性がある!?によれば、2型糖尿病患者の多くが睡眠障害を併発しているそうです。
睡眠不足になると、健康にさまざまな悪影響があります。
睡眠不足がすべての原因とはいえないでしょうが、睡眠不足をもたらす生活習慣によって、太りやすくなり肥満の原因となったり、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まることが考えられます。
徹夜をする子供は糖尿病のリスクが高まる?によれば、睡眠時間を毎日6時間、あるいはいつもより1時間でも多く睡眠をとった場合は、インスリン抵抗性が9%改善されたそうです。
今後、糖尿病治療に不眠治療を並行して行っていくことが増えていくかもしれません。
→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら
●検査
初期で合併症(糖尿病神経障害・糖尿病網膜症・糖尿病性腎症)がなければ、自覚症状がないことも多いです。
そのため、「糖尿病かもしれない」「糖尿病を予防したい」という人には、糖尿病のスクリーニング検査を受けることが重要になります。
→ 糖尿病の検査 について詳しくはこちら
糖尿病の症状には様々な症状があるので、気になる方は一度病院で診てもらうことをおすすめします。
→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら
→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら
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■糖尿病の予防
●亜鉛
糖尿病の人はインスリンの作用が十分でないため、細胞が十分な量のブドウ糖を血液中から取り込むことができません。
その結果、体のエネルギーが不足し、疲れやすくなります。
すい臓でインスリンを作る際には、亜鉛が欠かせません。
亜鉛にはインスリンの働きを持続させる働きもあります。
→ 亜鉛を含む食品 についてはこちら
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●タウリン
タウリンには、すい臓機能を高め、インスリンの分泌を良くする働きがあると言われ、糖尿病の予防に良いとされています。
マグネシウムとタウリンを多く摂取している人は、高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満が少ないそうです。
→ タウリンを含む食品 についてはこちら
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