米「40代の乳がん検診でのマンモグラフィー勧めず」で波紋

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by IAEA Imagebank(画像:Creative Commons)

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以前「乳がんマンモグラフィー定期検診で議論沸騰=40代勧めず-米政府作業部会」という記事を取り上げたのですが、このニュースが40代の女性に影響を与えているそうです。

なぜこのようなことが起きたのでしょうか?

それは、アメリカ政府の予防医療作業部会は、乳がんの予防に有効とされるマンモグラフィー検診の40代の定期検診は勧めないという勧告を発表したことに端を発します。

この発表を受け、アメリカ国内でも議論を呼んでおり、日本でもこの議論の影響が出ているようです。

 

40代の乳がん検診は?

(2010/1/5、産経新聞)

米政府の予防医学作業部会(USPSTF)が「マンモグラフィーによる定期検診は40代の女性には向かない」と勧告したのは、この年代では良性でも「がんの疑い」と出て過剰診断となる例が起こりやすく、実質的なメリットが小さいとの判断があった。

この米部会の勧告が日本でも報じられると、「無料クーポン券での検診を申し込もうと思っていたのにどうしたらいいのか」(東京都内に住む45歳会社員)などと40代に動揺が広がった。

アメリカ政府の作業部会の勧告により、日本でも40代の女性に検診を受けたら良いのかどうかという戸惑いが広がったそうです。

アメリカ政府の勧告は日本にも影響があるのでしょうか。

米政府の勧告は日本の検診体制に影響するのか。

厚生労働省は「現時点で乳がん検診体制を見直す予定はないが、日本でも(米国の勧告のような)状況があるのか調査を検討したい」とする。

現時点では、日本の乳がん検診体制を見直す予定はないそうです。

これには、アメリカと日本の乳がんにかかる年齢差に理由があるのかもしれません。

また、乳がんの早期発見を呼びかけるNPO法人「乳房健康研究会」の副理事長で、聖マリアンナ医科大学ブレスト&イメージングセンターの福田護院長は「長期的な乳がん検診体制を検討する場合、影響を受ける可能性もある」。

その一方で、これから検診をと考えている40代女性には、「定期的な乳がん検診の場合はこれまで通り、マンモグラフィー検診を受ければよい」と話す。

理由として、米国と日本で乳がんにかかる年齢に差があることを挙げる。

「今回の勧告は、40代の検診の有効性を単純に否定したものではない。

米国では相対的に閉経後の高齢者が乳がんにかかる確率が高く、日本では40代後半から罹患(りかん)率が高くなる。

そのため、日本の方が40代のマンモグラフィー検診による効果は相対的に高いと考えられる」

日本では、40代後半から乳がんの罹患率が高くなるため、40代のマンモグラフィー検診による効果が高いそうです。

しかし、この情報に関しては、今後も注目して行きたいですね。

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