夜中に目を覚まして枕を裏返した経験はありませんか?|頭を冷やし、よい眠りに導く枕パッドのスタートアップ「Moona」|質の良い睡眠には温度が大切

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■夜中に目を覚まして枕を裏返した経験はありませんか?|頭を冷やし、よい眠りに導く枕パッドのスタートアップ「Moona」

daysleepers #4

by Matteo Bagnoli(画像:Creative Commons)

頭を冷やし、よい眠りに導く枕パッドのスタートアップ「Moona」
頭を冷やし、よい眠りに導く枕パッドのスタートアップ「Moona」

参考画像:Moona|スクリーンショット

夜中に目を覚まして枕をひっくり返した経験はありませんか?

今回紹介する枕パッドを使えば、ひっくり返すことなく快適な睡眠をすることができるかもしれません。

Keep your head cool all night long with a new startup’s pillow pad

(2017/1/7、mashable)

So, the team at Moona added a built-in motion sensor that they say monitors your head’s movements in the night. If it senses a sleeper might be close to waking before his or her pre-determined wake-up time, it’ll send a fresh rush of cool water to the pad, ostensibly to encourage sleepiness. Just before your pre-set wake-up time, the device will send a rush of warm water through the pad to gently encourage waking. The whole thing connects to a smartphone that tracks sleeping patterns.

フランスのスタートアップ企業Moonaが開発したのは、枕パッドを一定の温度に保つシステムで、頭の動きを検知するセンサーが内蔵されており、起きたい時間より前に目を覚ましてしまうときにはそれを察知して冷たい水をパッドに流し込むことで睡眠を促し、あらかじめ設定した起床時間になると温かい水が流れ込んで起きやすくしてくれるそうです。

日本で快適な睡眠をするための枕といえば、材質であったり、硬さであったり、高さに注目がいっていると思います。

昔から「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」といい、その意味は「頭に熱をこもらせないようにして足を冷やさないようにする」というものですが、海外においてもこの発想が使われているということかもしれません。

■質の良い睡眠には温度が大切

質の良い睡眠には室温を少し下げて=研究

(2016/2/24、WSJ)

複数の研究で、室温の設定は華氏65度(摂氏約18.3度)前後にするのが眠りに適しているとの結果が出た。

<中略>

トロント大学のジョン・ピーバー教授(細胞・システム生物学)は「以前に考えられていた以上に、温度は正常な睡眠を促進する上でずっと大きな役割を果たしている可能性がある」と話す。さらに、脳の視床下部という部分の特定の細胞が温度の変化を感じ取り、眠りをコントロールすると説明。

<中略>

バージニアコモンウェルス大学のナタリー・ダウトビッチ教授(心理学)は、非営利団体の米睡眠財団が通常、睡眠時の室温として華氏60~67度(摂氏約15.6~19.4)を薦めていると話す。同財団のコンサルタントも務めている同氏は「温度が低い寝室が質の良い睡眠につながることが分かっている」と続けた。

質の良い睡眠に欠かせない要素として「温度」が重要なようです。

深部体温を下げる方法とは|眠くなる時は体の深部の体温が下がる!によれば、眠くなる時は、体の深部の体温が下がり、深部体温が下がると眠くなるため、就寝前には深部体温を上げない工夫が必要であると紹介しました。

トロント大学のジョン・ピーバー教授とバージニアコモンウェルス大学のナタリー・ダウトビッチ教授に共通している考え方は、温度が睡眠において重要な役割を果たしているという点です。

カリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウォーカー教授(神経科学・心理学)は「人々は家や寝室の温度を、睡眠に最適な温度より少し高めに設定する傾向がある」と話す。

 ウォーカー氏によると、眠りに入るには中核体温が華氏で2~3度低下する必要がある。「中核体温が高過ぎると、覚醒状態から睡眠状態への脳の切り替えがスムーズに行かず、最適な睡眠を導き出せない」と説明する。

カリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウォーカー教授によれば、深部体温が高すぎると、覚醒状態から睡眠状態への脳の切り替えがスムーズにいかないため、よい睡眠に導くことができないそうです。

そこで、今回紹介したMoonaが温度管理を行うことで目が覚めそうなときに冷たい水を流し込むことで睡眠状態を維持することができるのではないでしょうか?

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■睡眠時間が短いほどカゼをひきやすい

健康維持するためにも質の良い睡眠は欠かせない要素です。

睡眠時間7時間未満の人はカゼをひきやすい、米大学が実験

(2009/1/13、AFPBB)

毎日の睡眠時間が7時間未満の人は、同8時間以上の人よりも3倍もカゼをひきやすい。

米カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)によるこうした研究結果が、米国医学会の機関誌「Archives of Internal Medicine」(1月12日号)に発表された。

米カーネギーメロン大学によれば、睡眠時間が短いほどカゼをひきやすいことがわかったそうです。

ただ、睡眠時間の長さが長ければ良いというわけではなく、睡眠の質が悪い場合でもカゼをひきやすいようです。

この記事を参考にすれば、睡眠障害(睡眠の質が悪い)により、免疫系の機能を低下してしまうため、病気になりやすいということが言えそうです。

■まとめ

よい睡眠をとることが良い生活につながるということが注目されることで、睡眠に関連した企業が今後人気になるかもしれませんね。







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P.S.

SIREN CARE|糖尿病患者の足の炎症や傷害を温度センサーでリアルタイムに見つけるスマートソックスで紹介した協同ファウンダーのRan Manによれば、センサーや電子回路を布地に織り込む技術があるそうです。

Maは曰く、“わが社のSmart Textile(電脳織物)技術は、さまざまなセンサーや電子回路を織り込める。湿度センサー、圧力センサー、光センサー、LED、RFID、MCU、BLEなどなど、何でもシームレスに布地と一体化する”。

枕や布団、ベットにセンサーや電子回路を布地に織り込むことで、また新しいものに変化していくかもしれません。

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