国産ハチミツは高すぎて手に入らなくなるかもしれない!?|国産・外国産はちみつ上昇の理由を養蜂業の方にインタビュー




【目次】

■国産ハチミツは高すぎて手に入らなくなるかもしれない!?

Clean Up on Aisle 5

by Kate Ter Haar(画像:Creative Commons)

国産ハチミツの価格が上昇しています。

外国産のハチミツも上昇しているため、国際的に蜂蜜の需要の高まりを感じます。

ニュージーランドでミツバチ盗難激増、マヌカハニーの高騰背景に

(2017/3/16、ロイター)

ニュージーランドのはちみつ産業は活況で、公式統計によると、昨年6月までの1年間に、はちみつ輸出は35%増加し、3億1500万ニュージーランドドル(約250億円)に達した。その3分の1は、中国と香港に輸出されているという。

はちみつに対する中国などでの需要の増加により、ニュージーランド産のハチミツの価格も大幅に上昇しました。

なぜこれほどはちみつ価格が上がっているのでしょうか?

はちみつ(国産&外国産)新商品入荷しました

■国産・外国産はちみつ上昇の理由を養蜂業の方にインタビュー

蜂蜜価格高騰の理由を養蜂場の方に尋ねてみました。(養蜂場の方によっては個別の理由があるかもしれませんので、あしからず)

■国産ハチミツ価格の上昇の理由

1.天候不順により、開花時期に雨が降ったり、低温が続きみつばちの生産活動に支障が生じ採蜜ができない不作の状況が、全国的にここ数年続いています。

記憶に新しいのが、北海道を襲った3つの台風です。

【参考リンク】

2.蜜源植物の植栽面積が各植物とも年々減少し、それと共に生産量も減少しています。

養蜂をめぐる情勢(平成26年9月、農林水産省生産局畜産部)によれば、蜜源植物の植裁面積は減少傾向で推移し、平成25年は148千ヘクタールとなっています。

3.中国産はちみつに対する信頼感が希薄で、国産はちみつに、人気と需要が偏り相場も年々高騰しています。

4.自家生産分と買い付けで原料確保を行っていますが、買い付け量の減少のみならず、価格高騰で自家生産原料の評価価格を下げても追いつかない状況です。

■外国産ハチミツ価格の上昇の理由

1.昨年(2016年)の為替の急激な円安傾向の加速による輸入原料価格の上昇

2.中国国内やEUからの需要増加による現地原料相場の高止まり、高騰

3.中国、アルゼンチン国内の天候不順による減産

蜂蜜の需給(蜂蜜の生産量、輸入量及び消費量の推移)|蜂蜜生産量の上位10件
蜂蜜の生産量は、蜜源植物の減少やアルファルファタコゾウムシによる食害等により減少傾向で推移してきたが、近年は横ばい。輸入量は平成2年ごろのはちみつ入り飲料需要により急激に増加したものの、その後は減少傾向で推移し、近年大幅な増減は診られない。なお、輸入相手国としては、中国が30006トンで全輸入量の約77%。この結果平成25年の国内消費量は41664トン、自給率は6.8%

参考画像:養蜂をめぐる情勢(平成26年9月、農林水産省生産局畜産部)|スクリーンショット

日本のハチミツの生産量、消費量、自給率はここ数年変わっていませんが、ほとんどを外国産からの輸入に頼る現状であり、海外での蜂蜜に対する需要が高まれば、それだけ価格が上昇してしまいます。

■まとめ

天候不順や蜜源植物の植栽面積の減少に伴う生産量の減少、ハチミツ需要の増加により、価格が高騰しています。

このままではもしかすると、国産ハチミツは希少なものとなって私たちの手に届かない存在になってしまうかもしれません。







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