昭和の食卓では嫌われた「ふりかけ」が過去最高の売り上げに 節約志向で大人の「夜ごはん」でも重宝(2024年11月27日、AERA)で紹介されている日本食糧新聞によれば、大手メーカーのふりかけ出荷額は22年9月頃から伸び始め、00年度の最高額を更新するのは確実なのだそうです。
ふりかけ人気の理由として各社が考えた理由が興味深いです。
1)日本食糧新聞社
1つに、ふりかけは物価の優等生という点が挙げられます。実質賃金の減少期間と、ふりかけの市場規模が拡大した時期はほぼ一致しています。
収入減少や食料品の値上げなどにあわせてふりかけを使う機会が増えていること。
2)ふりかけ業界でシェア1位の丸美屋食品工業
子ども時代にふりかけに親しんだ世代が親となり、わが子と一緒に味わう“ロングセラーの好循環”
「ミロ」が定期的にバズるのはなぜ?実はミロにはバズる要素が隠されている!で紹介したミロが定期的にバズる理由のうちの一つである「ミロは子供の時によく見かけていた有名なブランドである」というのに近いですよね。
3)熊谷真菜さん(食文化研究家で『ふりかけ 日本の食と思想』(学陽書房)の著者)
ワカメなど体にいい食材も使われるようになり、ふりかけが健康食品として見直されるようになった
外国人観光客で日本のふりかけをお土産に買う人が増えています。
ふりかけに健康食材が使われていることや海外でのふりかけ人気も影響があるようです。
このほかにも理由を考えてみたのですが、ご飯のお供が人気なように、ご飯に何か味を足さないと食べられない人が増えているとは考えられないでしょうか?
「ながら食い」をすると、味覚が鈍り、濃い味を求めるようになる!?(2013年)で紹介したオランダのライデン大学によれば、テレビやパソコン(今だとスマホでしょうか?)を見ながらのように「ながら食い」をすると、食べる量が増えるだけでなく、味覚が鈍り、濃い味を求めるようになるそうです。
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もしかすると、白米の味そのままよりも、何かの味をつけないと食べられないから、ふりかけをかけて食べるという人が増えているのではないでしょうか?