by Budi Nusyirwan(画像:Creative Commons)
■ドーピングに関する禁止表国際基準が変更 アスリートは「南天」を含む漢方薬、のど飴、市販薬、サプリに注意
「龍角散のど飴」がドーピング指定? 事実誤認によりデマが広がる
(2017/1/11、ねとらぼ)
1月1日よりドーピングに関する禁止表国際基準が変更となり、スポーツ選手は「南天」を含むのど飴の服用ができなくなりました。ところが、「南天」を一切含まない「龍角散のど飴」がドーピング指定されたとするデマが拡散中です。
日本卓球協会 ドーピングコントロール委員会が2016年12月28日に、2017年1月1日からドーピングに関する禁止表国際基準が変更し、新たにドーピング扱いに指定される禁止物質に関して指導者への注意喚起を行いましたが、この情報を勘違いしてしまった人によるSNSへの投稿から「喉の痛みに効く最強ののど飴「龍角散のど飴」が世界ドーピングアンチ機構の禁止薬物に指定される – Togetterまとめ」(現在は削除されています)に取り上げられたことにより、誤った情報が拡散されていることが話題になっています。
2017 年 1 月からの世界アンチドーピング機構 ドーピング禁止表の変更について
(2016/12/28、日本卓球協会 ドーピングコントロール委員会)
「ヒゲナミン」は、ゴシュユ(呉茱萸)、ブシ(附子)、 サイシン(細辛)、チョウジ(丁子)、ナンテン(南天)という生薬に含まれています。これらの生薬が含まれている最も身近な薬は「のど飴」です。「南天」を含む「のど飴」は有名です。
2017 年 1 月 1 日以降「ヒゲナミン」が禁止物質として明示されましたので、この成分を含む生薬「南天」を用いた「のど飴」は使用を避けて頂きたくお願い致します。
尚、同じ目的で使われる『浅田飴』も禁止物質であるエフェドリン(麻黄)を含みますので、『浅田飴』の代替使用は不可です。
この情報によれば、「ヒゲナミン」が禁止物質とされたため、生薬「南天」を用いた「のど飴」は使用を避ける必要があることは間違いありませんが、「南天」が含まれていない「龍角散のど飴」も使用禁止になってしまったと勘違いしてしまったところから誤情報の拡散が行なわれてしまったようです。
【参考リンク】
現時点では、まとめも削除され、正しい情報が広まっていますが、今回のニュースは間違った情報が拡散するわかりやすい例として学ぶところが多いですね。
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■まとめ
「ヒゲナミン」は多くの漢方薬、のど飴、市販薬、サプリメントに含まれているので、アスリートの方は注意するようにしてくださいね。
【参考リンク】
- 2017 年 1 月からの世界アンチドーピング機構 ドーピング禁止表の変更について(2016/12/28、日本卓球協会 ドーピングコントロール委員会)