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■膵臓がんの早期発見を目指し「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム」をバイオマーカーに用いた膵臓がん検診の臨床研究を実施|国立がん研究センター
by Steven Lilley(画像:Creative Commons)
膵臓がんリスク疾患・早期膵臓がんの新検診法開発目指し新たなバイオマーカーでの実験的検診を鹿児島県で実施
(2017/6/26、国立がん研究センター)
このバイオマーカーは、血液中の「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム*1」というタンパク質で、当研究所や米国国立がん研究所(National Cancer Institute:NCI)との共同研究において、膵がんを引き起こす可能性の高い疾患や早期の膵がんを検出することの有効性が評価され、検査キットも開発されています(http://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/press_release_20151109.html )。この研究成果を踏まえ、2015年から神戸大学などと共同で膵がん検診研究を試行し、バイオマーカーの異常があった方から、膵がんのリスク疾患や膵がんを発見できることを確認しています。
膵臓がんを早期発見できる検査キットを開発|国立がん研究センター(2015/11/9)によれば、国立がん研究センター研究所の本田一文ユニット長らは、膵臓がんを早期に検出できる血液中のたんぱく質「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム」を見つけ、検査キットを開発したと発表していましたが、「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム」をバイオマーカーに用いたすい臓がん検診の検証を行う臨床研究を2017年7月より鹿児島県で行われる地域健康診断で実施することを発表しました。
■まとめ
以前の発表によれば、早期のすい臓がんだけでなく、膵臓がんに至るリスクが高い慢性膵炎などを高い精度で検出したということですので、検査キットが普及すれば、すい炎やすい臓がんの予防につながることが期待されます。
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