by Poi Apeles(画像:Creative Commons)
ランニングシューズは過保護!? 新トレンド“裸足感覚シューズ”はブレイクするか
(2011/5/19、nikkei TRENDYnet)
ランナー必読の書として米国ではロングセラーとなっている『BORN TO RUN』。「人類にとっての走ることの意味」などをテーマとした内容は日本でも人気を博しており、ランナー以外の人々にも話題となっている。
そして同書の中にあるひとつの考え方が、世界中のランナーの間に波紋を呼んでいる。
「クッション性やサポート性に優れたシューズがランナーにとっては過保護になり、ケガの原因となっているのでは?」というものだ。
ランナーが着地する際には体重の3倍ほどの衝撃がかかることから、これまではクッション性に優れたシューズがケガを防止すると考えられていた。
また、着地時に足が内側に過剰に倒れこむ「オーバープロネーション」の改善にはミッドソール内側の硬度を上げたミディアルポストが効果的とされていただけに、この考え方はランナーたちにとって衝撃的だった。
同書では「ベアフットランニング」として裸足で行うランニングを紹介。
今回の記事は大変興味深いものでした。
それというのも、このブログで以前取り上げた「裸足」は足に優しいランニング法?-米ハーバード大研究結果という記事の中で、
裸足で走るランナーは、つま先の付け根に近い部分で着地することが多い。
そのため、足が最初に着地したときに地面を瞬間的に捉える足裏部分の面積が小さくなる。
その結果、足先と脚部が自然にバネのように動いて、それ以上のショックが吸収されるのだという。
という記事を取り上げており、実は、裸足のほうが足にとってやさしいのではないかと疑問に思っていたからです。
そして、最近では、裸足感覚を特徴とするシューズが注目されているそうです。
記事の中では、
“5本指”が特徴のビブラムファイブフィンガーズ
by drazz(画像:Creative Commons)
メレル「ベアフットコレクション」
ナイキフリー
オン・オフロードの2種類から選べるニューバランス「minimus」
が紹介されています。
しかし、裸足感覚シューズは初心者ランナーには注意が必要なようです。
裸足感覚のシューズは、2011年夏のシーズンはトーニングシューズとともに最も注目されるスポーツシューズとなる可能性が高いとされている。
しかしこれらのシューズが従来のスポーツシューズからすべて取って代わるかというと、そうではない。
ダイレクトに筋肉強化を働きかけるので効率的に筋力をアップさせることができるが、毎日着用するには一般ユーザーには負荷が強すぎる場合も多く、裸足感覚シューズと通常のスポーツシューズを上手に使い分けることが不可欠である。
また裸足感覚シューズを着用する際には下記のことに注意したい。
●初めて着用するときには短い距離を歩くことからスタートし、足にシューズの感覚を慣れさせることが不可欠。何度か履いてシューズが足になじんでからランニングやトレーニングへと移行すること
●これまで使用していなかった筋肉を使うことになるので、初めは無理せずに運動の負荷は徐々に上げていくこと
●関節などに故障を抱えている場合は使用しないほうが無難
記事によれば、裸足感覚シューズは毎日着用するには負荷が強すぎる場合もあるため、徐々に初めて行ったほうが良いようです。
果たして、裸足感覚シューズはブレイクするでしょうか。
注目です。