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HASAMI Camping & Outdoor FESTA|キャンピングカーのレンタル企業の方やキャンパーに話を聞いてみたら、キャンプの課題と明るい未来が見えてきた!




2021年2月20日(土)21日(日)にやきもの公園(長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2255-2)で開催された「HASAMI Camping & Outdoor FESTA」に行ってきました。

イベントでは、キャンピングカーとグランピングテントの展示や波佐見焼を楽しむBBQ体験、ボルダリング体験、陶芸体験(鋳込み体験・切絵 絵付け体験)、波佐見焼の販売、波佐見の物産販売などが行われていました。

そこで、キャンピングカーのレンタルを行なっている企業の方から興味深い話を伺うことができました。

コロナ禍でキャンピングカーのレンタルの会社は10倍(2社から20社)に増加しており、成長している分野であることが分かります。

キャンピングカーが泊められる施設(RVパークなど)を設けると、ホテルとバッティングするんじゃないかということから建設を反対されることもあるそうですが、そもそもホテルに滞在するお客様とキャンパーは全く楽しみ方が違うため、客層がバッティングしないそうです。

また、キャンパーはホテルに泊まる分を節約して、街を散策し食事を楽しむことで、街自体にお金を落とすことから、街に対する経済効果も期待されるということでした。

その他にも、キャンピングカーに対する素朴な疑問をしたのですが、それは「キャンピングカーでの排泄はどうなってるんですか?」という質問。

日本のほとんどのキャンピングカーにはトイレがついていないそうで、道の駅などのトイレ施設を利用しているということでした。

海外でレンタルされるキャンピングカーにはトイレがついているもあるそうですが、その場合はきちんと処理をしてから返却するルールがあるそうです。

日本ではそこまでしてレンタルする方はいないと考えられるため、キャンピングカーのレンタルを今後広げていくためには、いかにトイレを借りれる施設を設けたり、車中泊を可能にするように交渉をする必要がありそうです。

その他にも、以前からキャンプを楽しんでいる本格派のキャンパーの方にも話を聞く機会があったのですが、そのキャンパーの方の悩みは「キャンプ場の予約ができないこと」。

キャンプをする方が急増する中で、今までのコアのキャンパーがキャンプすることができないという現象が起きているんですね。

もし今後もキャンパー人口が増加するのであれば、キャンプ場を増やす必要があるというわけです。

また、キャンプ人口の増加は喜ばしいことなのですが、ずっとキャンプを楽しんできた人たちからすると、キャンプを始めたばかりの人のキャンプの楽しみ方にも気になる点があるそうで、例えば、キャンパーなら夜は早くベースとなるテントに戻ってきて焚火をしたり、星を眺めたりして、日常ではなく非日常を楽しんだらいいと思うそうですが、新しくキャンプを始めた人の中には夜に音楽をかけて騒がしくしているということがあり、そのことを疑問に思っているそうです。

今の時代のラグジュアリーとは、テクノロジーからアンプラグドして、自分だけの時間やスペースをもつことでは、時にはテクノロジーから離れて、自然の風景を楽しんだり、目の前にいる人とのコミュニケーションだけに集中したり、自分だけの時間や空間を持つということが、今の時代におけるラグジュアリーな体験ではないか書きましたが、キャンプの楽しみ方にも通ずるものがあります。

つまり、両方の話に共通するのは、新型コロナ禍において、急激にキャンプ人口が増えたことにより、市場が活性化されたものの、常連となるキャンパーは楽しむ機会が減っていたり、キャンピングカーを泊める場所が限られていたりと、まだまだ環境が整備されていないというわけなんですね。

ただ、これから昔からのキャンパーも新しいキャンパーにとっても楽しみやすい環境が整えば、街の観光する人も増えていくことが期待できますね。

そして、キャンパーが楽しめる環境が整うということは、安全に移動できる環境が整うということでもあるのではないでしょうか?

例えば、キャンピングカーをレンタルして帰省をしたり、旅行をしたりして、帰省先や旅行先ではトイレを借りれる施設や車中泊ができる施設を使用し、食事はテイクアウトやデリバリーを利用すれば、安全な旅行が可能になるのではないでしょうか?

キャンプのできる環境を整えることは街の観光資源でもあり、経済を支える要素であり、新型コロナ禍に限らず、未来でも起こる可能性のある新型感染症が襲う恐れがあっても安全に過ごすことができるニューノーマルになる可能性がありますね。

■キャンプを広めるための課題







【補足】

RVパークとは

駐車場などの一画に車中泊専用の有料エリアを設けてあります。
そのエリアでは一般的な駐車場に比べるとゆったりとしたスペースが確保されており、一週間程度の滞在も可能です。
下記の条件を満たし、日本RV協会が認定したものです。

  1. ゆったりとした駐車スペースで、一週間くらいの滞在が可能
  2. 24時間利用が可能なトイレ
  3. 100V電源が使用可能
  4. 入浴施設が近隣にあることが望ましい
  5. ゴミ処理が可能
  6. 入退場制限が緩やか 事前に確認が必要