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YouTubeによって親近感を感じさせる有名人による新たなパワーシフトが起きている!?




いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサーは?
いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサーは?

【LINEリサーチ】「いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサー」は(2021/5/17、LINE)で紹介されている全国の15~24歳の男女に対してアンケート調査から考えると、新たな「パワーシフト」が起きているのではないでしょうか?

パワーシフトとは、社会学者アルビン・トフラ―が提唱した学説で、社会において従来の財力を持つ者が支配者となっていたことから、知識や情報力などを持つものが支配者になっていくという形に変わっていくものです。

今回感じる新たなパワーシフトの源泉となる力は「親近感」です。

信頼している/参考にしている理由が興味深いのですが、「その人のファンだから」「その人のセンスが好きだから」「説明が上手・説得力があるから」「たくさんの人が支持しているから」などが挙がられていますが、具体的になぜそれが信頼につながるのかはわかりません。

また、テレビの露出から考えると有吉さんが挙がってよさそうなのに、松本さんやマツコさんが信頼されているのはなぜなのか?

1000万フォロワーがいる前澤さんはなぜ選ばれていないのか?

Twitterのフォロワー数が信頼/参考とはあまり関係がなく、YouTubeとの親和性が高いアンケート結果になったのはなぜか?

男性のランキングの傾向として、男性15~18歳のランキングのほとんどはYouTuberが占めていて、どの年齢層においてもゲーム実況系YouTuber「キヨ。」「瀬戸弘司」「加藤純一」が入っており、女性19~22歳では、美容系YouTuberの「nanakoななこ」「ふくれな」「コスメヲタちゃんねるサラ」「水越みさと」でランキングの大半を占めているという結果から考えられるのは、よく目にする機会が多いものから感じる「親近感」が新たなパワーシフトの源泉となっているのではないかという仮説です。

ショッピングにおいて商品を比較するツールとしてYouTubeが活用されている時代において、似たような価値観を持ち、親近感があり、スマホに適したコンテンツで、何度も目にする機会があることから、YouTuberと視聴者との間には信頼が生まれ、商品によってはYouTuberに紹介してもらう方がテレビよりも広告効果が高いこともあるでしょうから、自然とスポンサーもYouTuberを選択する機会が増えていくのでしょう。

だからこそ、新たなパワーシフトを感じているからこそ、多くの芸能人がテレビだけでなくYouTubeにも進出することを決めたのではないでしょうか?

15~24歳の男女がよく目にしているものは「YouTube(HIKAKIN・ひろゆき・東海オンエア・コムドット・ゲーム実況系YouTuber・美容系YouTuber・QuizKnock・指原莉乃)」です。

そして、YouTubeによって生まれた「親近感」というパワーを手に入れた人達がどんな動きをするのか楽しみですね。







考え方のヒントとしては「友達になりたいかどうか?」

次世代INSTAGRAMといわれる「DISPO」創業者でYOUTUBERのDAVID DOBRIKさんの一番の強みは「友達になりたい!」と思わせたことによれば、スターとファンとの関係が「友達感覚」になっているのを感じます。

そして、もう一つのヒントは、「まずは100人のユーザー(視聴者)に愛されること」。

まず100人に愛される、そして、そこで積み上げたものが普通のファンを増やすためのマーケティングにも重要な役割を果たすようになります。

今の時代は希少性から親近感に移行しているのであり、発信者とファンとの関係性がジワジワと変わってきている時代です。

ただ唯一言えるのはお金では拡散力は買えても、親近感は得られないことから、拡散力と親近感の掛け算が影響力であるならば、お金では影響力は今の時代はあまり大きくならないのではないでしょうか?