by Emery Way(画像:Creative Commons)
イヌの気持ち分かる!? 尿反応からストレス度チェック
(2009/1/29、産経新聞)
「寒いから服を着せてやったが、ペットは本当に快適なのだろうか」。
こんな疑問から、大阪府立大名誉教授の馬場栄一郎さん(獣医学)がモノ言えぬ犬の快適度の計測に挑戦している。
ストレスが高まると活性酸素が増えることに着目した分析で、馬場さんは「人が快適と思うものが、ペットには、ありがた迷惑になっていては何もならない」と、犬の不満を知ることで互いの関係が良くなることを期待している。
馬場さんは、人の場合、ストレスを感じると活性酸素で生産される代謝物「マロンジアルデヒド」が検出されることに注目。
この代謝物が尿から出ることから、犬の尿を採取し環境の違う個体ごとに比較した。
<中略>
実験からは、代謝物の反応が、開放的に過ごすときと閉じこめられたときで差が出たほか、愛情を持って接した場合とそうでないときに違いがあることが判明。
活性酸素の量が快適度と深く関係していることが実証されたという。
大阪府立大名誉教授の馬場栄一郎さんによれば、ストレスを感じると活性酸素で生産される代謝物「マロンジアルデヒド」の量が犬の快適度と深く関係しているそうで、例えば、開放的に過ごすときと閉じこめられたときで差が出たり、愛情を持って接した場合とそうでないときに違いがあるということがわかったそうです。
ペットが寒そうにしているからといって、人間と同じように服を着せたとしても、本当にペット自身が心地よいと思っているかどうかは分かりません。
人間がペットのことを考えて行ったことでも、ペットにとって迷惑だと感じていることもあるでしょう。
今回のように、尿をチェックすることで快適だと思っているかどうかがわかれば、さらに良い関係が作れるかもしれませんね。