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(2015/6/15、QLifePro 医療ニュース)
医薬分業が進んでいる地域ほど、院外処方における1日あたりの全薬剤費は減少する――。横井正之氏(パスカル薬局)らの研究グループはそんな解析結果を論文にまとめ、カナダの学術誌「グローバルジャーナルオブヘルスサイエンス」で発表した。
<中略>
この結果から医薬分業には、薬局薬剤師の技術料を上回る薬剤費削減効果があると推定できるという。
「医薬分業(医師の処方箋をもとに患者が薬局から薬を受け取る)」が一部規制緩和というニュースを先日取り上げましたが、今回の記事によれば、医薬分業率と薬剤費減少には相関関係があるそうです。
政府の規制改革会議によれば、同じ建物の中に医療機関と薬局を設けたり、同じ敷地内に併設することなどを原則として禁止している今の規制を、患者の利便性に配慮して、一部緩和するそうですが、このことによって、薬剤費が増えてしまっては意味がありません。
良い規制改革となればよいのですが、どうでしょうか?
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