■アートはなぜ価値が高いのか?|なぜバスキアの作品は高額で落札されたのか?
by Ignacio Sanz(画像:Creative Commons)
ZOZOTOWN(ゾゾタウン)を運営するスタートトゥデイ代表前澤友作さんがジャン・ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の作品を約62億と約123億で落札したというニュースを聞いたことがある人も多いと思います。
【マーケット】ZOZOTOWN代表・前澤友作氏がバスキア作品を約62.4億円で落札「後世にこの作品を受け継いでいくという重要な責任がある」https://t.co/XLEJTnlSJC pic.twitter.com/hA5e4U02lJ
— Art Annual online (@ArtAnnualonline) 2016年5月12日
前澤友作にとってアートがもたらすものとはなにか? 第4回CAF賞を終えて https://t.co/K6Bs39XnmB pic.twitter.com/Rg5iqMkQ8C
— ウェブ版「美術手帖」 (@bijutsutecho_) 2017年11月9日
【参考リンク】
- 史上最高額の124億円! ゾゾの前澤社長がまたもバスキア落札(2017/5/19、WWDJapan)
- 「僕がバスキアの絵を62.4億円で買った理由」ZOZOTOWN前澤友作(2016/6/24、Forbes Japan)
ただ、ふと疑問に思った人もいるのではないでしょうか、なぜバスキアの作品はこんなに高額なのだろうか?、と。
堀江貴文さんがこの疑問をチームラボ代表の猪子さんがぶつけて解説をしてくれています。
【対談】堀江貴文×チームラボ代表・猪子寿之が語る「アートが変える未来」
(2017/8/29、スタディサプリ進路)
猪子:結局世紀を語る時に、大量消費社会がきて、マスメディアが出てきて、人類の価値観がどう変わっていったかをちゃんと説明しようと思ったら、ウォーホル抜きには説明できないんですよ。現代の工業製品をニュートン抜きには語れないのと同じように。
<中略>
猪子:ウォーホルにとって、バスキアは影響の大きな人物だったんです。共同制作もしていました。ウォーホルのある時代を説明するには、バスキアも外せないわけです。
産業革命が起き、物を大量生産できるようになり、いいものを安く手に入れられるようになりました。
アンディ・ウォーホルが出てきたことによって、「みんなが知っているものがかっこいい」という概念が生まれ、それ以降ラグジュアリーブランドが生まれ、巨大な産業が生まれていきました。
歴史において、ウォーホル抜きでは美の価値観が変わったことを説明することができず、また、すでに亡くなっているため作品が増えることがないので、価値が下がることはないそうです。
バスキアはそのウォーホルにとって影響力のある人物であり、ウォーホルを語るうえで欠かせない人物でもあるため、バスキアの作品は高額で取引されているのだそうです。