■ピルの使用で「よいパパ」タイプの男性を選びがちに?英研究
by ellyn.(画像:Creative Commons)
ピルの使用で「よいパパ」タイプの男性を選びがちに?英研究
(2011/10/12、AFPBB)
経口避妊薬(ピル)を摂取している女性は、見た目や性的に魅力のある男性より、長期的な関係を続けられる健全な男性をパートナーに選ぶ傾向にあるとの調査結果が11日、発表された。
英スターリング大学(Stirling University)のクレイグ・ロバーツ(Craig Roberts)氏率いる研究チームは、ピルがパートナー選びに与える影響を調べるため、少なくとも1人の子どもを持つ米国、チェコ、英国、カナダの女性2519人を対象に、パートナーまたは元パートナーに対する全般的な満足度、性的満足度、魅力について調査した。
パートナーと出会ったとき、ピルを使っていたのは1005人、使っていなかったのは1514人だった。
ロバーツ氏は「調査結果は、パートナーと出会うとき、ピルが正負両方の影響をもたらすことを示している」と話す。
「ピルを摂取していた女性は性的な面ではあまり満足していないが、それ以外の面ではもっと満足しているようだ。ピルを摂取していた女性は概して、摂取していなかった女性よりパートナーとの関係が平均して2年、長続きし、別れることも少ないようだ」
英スターリング大学のクレイグ・ロバーツ氏率いる研究チームによれば、ピルを摂取している女性は、見た目や性的に魅力のある男性より、長続きする男性をパートナーとして選ぶ傾向にあるそうです。
なぜ、ピルによって、女性の男性に対する選び方が変わってしまうんでしょうか?
ロバーツ氏は、女性がパートナー選びをするための潜在意識的な「親和力」が、ピルによってゆがめられるのではないかと考えている。
同氏は以前、女性がピルを使うことで、男性の体臭の好みが変わることを発見した。
女性はピルを摂取しないとき、月経周期内でホルモンの分泌量が大きく変わる傾向にあったという。
ホルモンレベルは妊娠の可能性のない時期に影響する傾向にあり、この時期、女性はより優しく、頼りがいのある、「よい父親」的な男性に魅力を感じるのだとロバーツ氏は分析する。
ピルを摂取することによって起きる変化をまとめてみます。
- 親和力(互いに引きつけあって結合する力)がゆがむ
- 男性の体臭の好みが変わる
- ホルモンレベルは妊娠の可能性のない時期に影響する傾向にあり、この時期、女性はより優しく、頼りがいのある、「よい父親」的な男性に魅力を感じる
しかし、優しく、頼り甲斐がある、「良い父親」的な男性だからといって、ずっとその関係が続くわけではないようです。
このような男性は長期的な関係を結ぶ上ではよりよい選択だが、関係崩壊のリスクがないわけではない。
「出会ったときにピルを使っていた女性はパートナーにあまり魅力を感じなくなる傾向にあり、関係が進むと性交渉を断る回数が増え、別れるときは自分から切り出す傾向にある」と研究は指摘する。
そうなると、女性は、どのようにして男性を選んだらよいのでしょうか?
では女性は、強くたくましい男を選ぶべきか?それとも優しい男を選ぶべきか?
自分の体が告げることを信用できない女性は、ピルの使用を中止し、コンドームを使ってみるとよいとロバーツ氏は助言する。
「結婚前の数か月、ホルモンに影響しない避妊法を使うことで、パートナーに本当に魅力を感じているかどうか再確認することができる」
魅力的かどうかを判断するには、ピルの使用を中止し、ホルモンに影響しないようにして再確認したほうがいいようです。
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