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■怖いCOPD(慢性閉塞性肺疾患) 「肺年齢」知り早期発見
by Boby(画像:Creative Commons)
怖いCOPD 「肺年齢」知り早期発見
(2009/1/16、産経新聞)
■年間死者1万5000人、原因の大半は喫煙
階段を上ると息が切れる、風邪でもないのにせき、たんが続く-。
こんな症状がある中年以上の人は要注意。
慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)が始まっている可能性が高い。
原因の大半は喫煙で、酸欠などで全身状態が悪化して死に至る恐ろしい病気だ。
<中略>
◆患者500万人以上
COPDは、炎症が長期にわたる慢性気管支炎や、酸素を取り込む肺胞が壊れる肺気腫などの総称で、せき、たんや息切れが特徴。
重症化すると、呼吸困難で全身状態が悪化する。
厚生労働省統計では年間死亡数が平成19年に1万4907人と、死因別で10番目の多さ。
「治療中の患者は17年の厚労省調査で22万3000人だが、疫学推計では受診さえしていない患者が500万人以上に上る」。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者は500万人以上にも上るそうで、死亡者数も死因別で10番目の多さなのだそうだ。
COPDの原因の多くは、たばこの喫煙によるもので、せきやたん、息切れが特徴なのだそうで、ひどい場合には、呼吸困難で全身状態が悪化し、死に至る場合もあるそうだ。
COPDの治療・早期発見のためにはどのようにしたらよいのだろうか。
「喫煙の期間が長く、本数が多いほど発症、進行の危険が増すので、今後も死亡率は増加するだろう。
COPDの肺を完全な健康状態に戻すことは不可能だが、治療の第一歩は禁煙」と福地さんは断言する。
だが、たばこの害を実感して禁煙する喫煙者は少ない。
そこで、「害を目に見える形で示す『肺年齢』の普及が重要だ」
COPDの治療の第一歩はやはり禁煙なのだそうです。
しかし、禁煙をしようとしても実際どれほど肺に影響があるのかを実感できていないため、続かない場合が多いようです。
そこで、「肺年齢」を調べるという形でなら、現在の肺の状況を実感でき、禁煙につながるのではないかと考えているようです。
→ COPDの症状・原因・チェック・予防 について詳しくはこちら
■肺年齢
肺の健康状態を知るヒントとしては「肺年齢」という考え方があります。
(2010/4/1、東京女子医科大学付属成人医学センター)
肺年齢とは、自分の肺の働きは何歳の人と同じかということを示すものです。言い換えれば、自分の肺の働きが年齢相応かそうでないかを簡単に知る手段です。以下の式から求めます。
男性:肺年齢=( 0.036×身長(cm)- 1.178 - 1秒量(L))÷ 0.028
女性:肺年齢=( 0.022×身長(cm)- 0.005 - 1秒量(L))÷ 0.022
肺の生活習慣病として注目されている肺の病気に「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」があります。
COPDの症状には、咳(せき)・痰(たん)・息切れなどの症状がありますが、初期の段階では自覚するのが難しいです。
そのため、早期発見する方法として、スパイロメトリー(スパイロメーター)という計測器を使った呼吸機能検査で肺年齢を知ることが、肺の健康状態をチェックし、病気の予防につながります。
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