> 健康・美容チェック >砂糖の摂取量を減らす > 電気ショックを与えるリストバンド「Pavlok」を活用した砂糖の摂取量を減らす方法|アメとムチで生活習慣を変える!
■砂糖と健康の関係に注目!
最近では砂糖と健康の関係に注目が集まっています。
WHOが体重の増加による肥満の数が増加傾向にあることや虫歯など健康上のリスクを防ぐため「一日の糖類25グラムまで」とする新指針を2015年に正式決定しました。
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世界全体で肥満の数は増加しており、また肥満は、糖尿病、脂肪肝、高血圧などの生活習慣病だけでなく、脳卒中、心疾患、そして腰痛などのケガの原因になっています。
そして、医療費もそれに合わせて増加しています。
砂糖入り飲料を習慣的に飲むと糖尿病リスクが上昇する!?によれば、英・ケンブリッジ大学の今村文昭氏らの大規模な調査によれば、砂糖入り飲料を習慣的に飲むことで糖尿病のリスクが高くなることがわかったそうです。
徳島県が糖尿病死亡率最下位脱出|徳島県はどんな糖尿病対策を行なったのか?で紹介した徳島大学大学院心臓血管病態医学分野の島袋充生特任教授によれば、徳島県が糖尿病死亡率が高い理由として、「肥満」と「糖質摂取」を挙げており、食習慣として、ご飯に砂糖をかけて食べたり、饅頭のあんこの量が全国的にも多いなど「甘党」であることが関係しているようです。
アメリカの炭酸飲料離れ 10年連続で販売量減|健康志向の高まり(2015/3/30)によれば、健康志向の高まりが影響しているのでしょうか、アメリカでの炭酸飲料の販売量が10年連続で減少しているそうです。
アメリカの2〜5歳の子供の肥満率が低下によれば、子供の肥満率が減少した理由として、CDCは、理由は明確ではないとしながらも、食生活の改善や運動、糖分の多い飲料を控える傾向などが寄与しているとの見方を示しています。
■電気ショックで砂糖の摂取量を減らす方法がある!?
こうした流れを受けて、行政側は砂糖の摂取量減少と税収アップを目指して砂糖の入った食品・飲み物に対して税金をかけるようにしたり、企業は砂糖を減らす方法を開発しています。
しかし、どうしても砂糖の摂取がやめられないという人もいます。
そこで、見つけたのが電気ショックで砂糖の摂取量を減らしたという女性の動画です。
How Tasha Used Pavlok to Quit Eating Sugar
(2015/3/11、Pavlok)
Tashaは疲れているときに気分を良くするために砂糖の入った食べ物を食べていたそうですが、その習慣をやめたいと思い、意思の力ではどうもならなかったので、充電式の電気ショックを与えるリストバンド「Pavlok」でピーナッツバターやクリームパイといった砂糖の入った食べ物を食べた時に電気ショックを与えるという方法を試したところ、砂糖の量を減らした新しい習慣を手に入れたそうです。
【参考リンク】
- Tatyana Quit Sugar and Snacking(2016/3/4、Pavlok)
Pavlok Bracelet Zaps You to Break Bad Habits
砂糖とアルコールを1ヶ月摂らなかったら体はどうなるのか?によれば、糖分をとらなくなることで、血糖値が上昇し、血糖値を下げようとインスリンが出てくるため、体が甘いものを欲して、イライラしてくると考えられますが、砂糖とアルコールを摂らないことに徐々に慣れていくことで、血圧やコレステロール値、血糖値も低くなったそうです。
■まとめ
by jules(画像:Creative Commons)
電気ショックを受けるくらいなら砂糖が多く含まれている食べ物を選ばないという方法はあまりに強制的すぎる方法だと思いましたが、アメリカ人は摂取するカロリーの約6割、砂糖の9割を「超加工食品」から摂取している!?で紹介した英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)の調査結果によれば、アメリカ人は摂取するカロリーの約6割、砂糖に至っては9割を「超加工食品」から摂取していることがわかったそうで、そうした食品に対する誘惑に意志の力で立ち向かうことができない人も多いのではないでしょうか。
砂糖の入った食べ物を食べた時に電気ショックを与えるという今回の方法は行動科学を活用したダイエット方法だといえます。
行動科学を活用して、ダイエットが継続しやすい状態を作る!のポイントは、結果ではなく、行動・プロセスに着目して行う点にあります。
- ハードルを下げる
ポイントは「わざわざ」ではなくついでに
楽に楽しく、徐々に回数を増やす
例)冬にジョギングするのは億劫になりがち。そこで、外に出る前にウォーミングアップして体を温めるようにする。 - 小さなゴールを多くつくる。
ダイエットは簡単に結果が出ないもの。そこで、小さなゴールを作ることで、小さな達成感を積み重ねることで継続しやすい状態を作る。
例)エクササイズをしたら、カレンダーにシールを貼るなど - 使うものは目のつくところに
ジョギングやウォーキングをする方は、道具を出しておく。 - ごぼうびと罰を設定
例)行動を○回続けたら、自分にご褒美を与える。
例)行動を一度休んだら、罰を与える。自分のお小遣いを妻に渡す。 - 行動契約書を作る
⇒ 目につくところに貼る。 - サポーター(家族)
周りにダイエットを宣言する。 - 誘惑に対して、手間がかかるようにする。
例)テレビを見ると運動する時間が無くなる場合は、テレビを見ないように、主電源を切る、または録画する。 - 誘惑に対して、行動のハードルを高くする
例)必要以上にお金を持たないようにする。 - 最終目標(ゴール)をより具体的にする
数値と期限を設ける。
例)○月●日までに▲kgダイエットする。
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- ダイエット成功の秘訣は「誘惑されそうなものをそばに置かないようにすること」で紹介したケンブリッジ大学のモリー・クロケット(Molly J. Crockett)さんによれば、ダイエットのカギは誘惑されそうなものを先に排除しておくことなのだそうです。
- ダイエットのモチベーションを上げるために、成功したら新しい洋服を買うというご褒美ルールを作る
ダイエット中に甘いものを食べてしまうのは、ダイエットをしていることを忘れてしまっているから!?で紹介した英アバディーン大学の研究によれば、ダイエットを継続できないような本人が思っている以上に甘いお菓子を食べてしまっている人は、計画通りに物事を進められず、どうしても衝動を抑えられない傾向にあるようです。
ダイエットが続かない人の中には、鍵をかけ忘れたり、友達との約束を忘れたり、手紙を出し忘れたりというような「ついうっかり」が多い「展望的記憶」が欠如している人がいて、ダイエットをしていても「ついうっかり」忘れてしまう人がいるそうです。
自分が日頃、計画通りに物事を進められず、どうしても衝動を抑えられない傾向にあると感じている人は、ダイエットをしていることを常に思い出せるような仕組みとして、今回のケースのように砂糖を多く含む食品を食べた時には電気ショックを与えるというような「ムチ」を用意しておくとよいのかもしれません。
甘いものの食べ過ぎがやめられないという人は、電気ショックを与えるリストバンド「Pavlok」で砂糖の入った食べ物を食べた時に電気ショックを与えるという方法を試してみましょう!
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