by Daniel M Viero(画像:Creative Commons)
(2013/10/28、CNN)
今回の研究で、人が権力を持つと、脳が本来的に持っているメカニズムによってこの共感の仕組みが機能しなくなることが判明した
人が自分の権力を認識すると、他人に対する思いやりを失ったり、他人の立場に立って考えることができなくなったりしますが、カナダのウィルフリッド・ローリエ大学の研究チームによれば、これが脳のメカニズムによるものであることが分かったそうです。
「なぜ、あの人がリーダーなのか?」(著:マルク・ファン・フフト&アンジャナ・アフジャ)によれば、ステイタスを手に入れた途端人間は変化してしまうそうです。
権力を獲得した人は歩く速度が上がり、感情を表に出さなくなる。
<中略>
権力の座に就くと、他人に共感することができなくなる。
つまり、今回の研究を基に考えると、権力を持ったことを自覚すると、脳のメカニズムによって、共感の仕組みが機能しなくなり、本来その人に隠されていた権力にかかわる性格・性質(例:ナルシシズム・マキャベリズム・精神病質)が顕在化してくるということなのでしょうか。
この研究は興味深いところなので、注目していきたいです。