スマホ・SNS・インターネットがカップルに与える影響


Couple

by Georgie Pauwels(画像:Creative Commons)




スマホ・SNS・インターネットがカップルの人間関係に与える影響を分析するとこうなる

(2014/2/14、GIGAZINE)

携帯電話やインターネットなどのデジタルツールがカップルの関係に与えている影響を調査したところ、全体の27%が何らかの影響を感じていることが判明。

インターネットやスマートフォン、SNSがどれくらいカップルの人間関係に影響を与えているのか、Princeton Survey Research Associates Internationalがアメリカのインターネットユーザーに実施した調査によれば、デジタルツールがカップルの関係に与えている影響を調査したところ、27%が影響を感じていると回答したそうです。

日本でのLINEなどコミュニケーションツールやTwitter・FacebookなどのSNSの使われ方を見る限り、デジタルツールの影響はもっとありそうでしたが、今回のアメリカの調査によればデジタルツールの影響は比較的少ないように思います。

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デジタルツールから何らかの影響を受けていると答えたカップルのうち、74%はその影響が「ポジティブ」であり、20%は「ネガティブ」、4%は「どちらでもなかった」と回答。

デジタルツールからの影響という問いから考えると、ネガティブな影響が大きいという予想をしていましたが、結果はポジティブな影響が74%で、ネガティブな影響は20%でした。

●ポジティブな影響の例

「インターネットや携帯電話で交換するメッセージによって親密性が増した」

FACEBOOKやTWITTER、メールでのコミュニケーションをすると、セックスまでの時間が短くなる?!によれば、文字の飛び交うコミュニケーションが重ねられるほど、人は想像力を働かせて期待感が膨らむ傾向があり、たとえ出会った回数は少なくとも、常につながっていて本当はいつも会っているような錯覚に陥り、親近感を感じるのだそうです。

メールやSNSで何度もコミュニケーションをとることが、何度も会うことによって、親しくなりやすいという単純接触効果を生んでいるのかもしれません。

「口頭ではなくメッセージでもめ事が解決した」

メッセージだけの方が面と向かって話さない分ニュアンスが伝わりにくいと思ったのですが、会うと冷静に話せずかえってもめてしまうということがあるのかもしれません。

 

●ネガティブな影響の例

「インターネットの使用時間について口論」

「相手のインターネットでの行動について腹を立てた」

「一緒にいるのに相手が携帯電話を優先する」

目の前にいる人とのコミュニケーションを大事にしよう。でも書きましたが、大事なのは今目の前にいる人のはずなのに、周りの人はムービーをとったり、写真を撮ったり、SNSをしたりして、目の前にいる人をないがしろにしているんですよね。

今のところ、「会う」以上のコミュニケーション手段はない!で紹介した英チェスター大学のサム・ロバーツ博士の調査によれば、関係性を深める上で大事なのは、コミュニケーションの量ではなく、質であり、電話を使った通話や携帯メールすらも、会って話すほどの満足は得られないのだそうです。

現時点では、やはり「会う」こと以上の良質なコミュニケーションはないようです。

 

■まとめ

現代では、いろんな情報が見えるようになりました。

ただ、そのことによって、本来なら見えない方が幸せだったかもしれないものまで見えてしまい、そのことがいざこざの種になっています。

相手と会っていないときに、相手が見せようと思っていないものまで探るというのは、なんだか幸せな状況じゃありませんよね。

今回紹介した記事では、「口頭ではなくメッセージでもめ事が解決した」とありますが、解決したと思っていても実は解消されていないかもしれません。

言葉ではいくらでも嘘をつけます。

相手と会ったときの言葉と行動・態度が一致しているかを自分の五感で感じる方がいいと思います。

【参考リンク】

Couples, the Internet, and Social Media | Pew Internet
http://www.pewinternet.org/2014/02/11/couples-the-internet-and-social-media/