参考画像:VetiGel: The Band-Aid of the Future Stops Bleeding Instantly|YouTubeスクリーンショット
(2015/7/13、WIRED)
出血を瞬時に止められるジェルが、米国で獣医向けに出荷される見込みだ。動物用で米食品医薬品局(FDA)の承認が得られたあとには、ヒトでの試験も開始される予定だ。
ジョー・ランドリーナさんが発明した瞬時に出血を止めるジェル「Vetigel」が獣医向けに出荷されるそうです。
■Vetigelとは?
Vetigelは、天然の藻類をベースとしたポリマーからつくられたジェルだ。ランドリーナ氏はこのポリマーが、体の内部で生じる血液凝固作用を促進して、止血を早めることを発見した。損傷した組織に網の目のような構造を形成し、傷の表面でのフィブリン(組織修復タンパク質)の産生を促進するという。
簡単に言えば、植物性のジェルが傷口に入り込み、血液凝固作用を促進して、止血をするというものです。
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■開発のきっかけ
すごい!出血を数秒で止めるジェルを発明したのはNY大学の20歳の青年
(2014/12/3、マイナビウーマン)
それは、「包帯やガーゼ以外に止血の方法が存在していない」ということ。
止血するには包帯やガーゼでするものというのが常識だと思っていましたが、それ自体を疑うというのが重要なんですね。
この発明によって、医療の現場に変化が生まれそうです。
VetiGel: The Band-Aid of the Future Stops Bleeding Instantly
【参考リンク】
【追記(2015/7/16)】
「あたりまえ」を疑う──未来のデザイナーたちが教えてくれたこと #WXD
(2015/7/13、WIRED)
あたりまえを疑う視点をもつこと
見慣れた世界、いまあるものをそのまま受け入れていくだけではなく、そこに独自の視点で問いを立てることがデザインの本質です。
すい臓がんを早期発見する方法を開発したのは15歳!?将来的には生存率が100%になる可能性も?では、すい臓がんは早期発見が難しい病気であるという常識がありましたが、ジャック・アンドレイカ君は、すい臓がんになると検出される8000種類のタンパク質を納めたデータベースの中から
・がんの初期段階からすべての患者において血中レベルが高くなる ・がんである場合のみ変化が見られる
というタンパク質を発見し、一種類の特定のタンパク質にだけ反応するという性質をもつ「抗体」の性質を組み合わせるというすい臓がんを早期発見する画期的な方法を発見しました。
大事なのは常識を疑うという視点を持つことなのです。
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