「体内時計」を活用して花粉症などのアレルギー症状を和らげる仕組み判明|山梨大


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■><アレルギー症状>体内時計で緩和 山梨大がマウス実験

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by philhearing(画像:Creative Commons)

<アレルギー症状>体内時計で緩和 山梨大がマウス実験

(2016/4/5、毎日新聞)

花粉症は、目や鼻の粘膜などにある免疫細胞が花粉に反応して症状が出る。特に、くしゃみや鼻づまりなどアレルギー疾患の多くは、昼に軽く、夜間や朝方は重くなる傾向にあると言われている。

 この変化について、中尾教授らはこれまでの研究で、免疫細胞内で体内時計を動かすたんぱく質が関わっていると突き止めていた。このうち一つのたんぱく質が減ると症状が悪化することも知られており、中尾教授らは今回、このたんぱく質を分解・減少させる酵素「カゼインキナーゼ」の働きを抑える物質をマウスに与えた。

 米国の製薬会社が不眠症の治療薬を作る過程でできた化合物の一種で、マウスに投与すると、「くしゃみ」や「鼻かき行動」などの症状が軽くなり、人間でも花粉症患者の免疫細胞を採取して同様の実験を行った結果、症状が和らぐことを示す反応が出たという。体内時計が夜から昼に切り替わったためとみられている。

山梨大医学部の中尾篤人教授らの研究グループによれば、「体内時計」に作用する物質を使うことで、花粉症などのアレルギー症状を和らげる仕組みがわかったそうです。

なぜモーニングアタック(起床時に花粉症の症状がひどくなる)が起きるのか?によれば、起床時に花粉症がひどくなる理由として、3つ挙げています。

1.一時的な自律神経の乱れ

2.寝ている間に落ちた花粉などのアレルゲンを吸い込むため

3.布団をたたむときに花粉などのアレルゲンが舞い上がるため

朝起きるときには、自律神経が一時的に乱れてしまうそうです。

自律神経が副交感神経優位から交感神経優位に切り替わるとき、鼻が花粉などの刺激に対して過敏になり、くしゃみや鼻水といった症状が起きてしまいます。

今回の研究によれば、免疫細胞内で体内時計を動かすたんぱく質を分解・減少させる酵素「カゼインキナーゼ」の働きを抑える物質を与えることによって、体内時計が夜から昼に切り替わり、花粉症などのアレルギー症状を和らげることができると考えられるようです。

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P.S.

体内時計の乱れによって、健康に影響が出ることが伝えられていますが、最近では、時間治療という最も優れた効果が期待できる時間を割り出して行う治療が始まっています。

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