痛風の原因となる高尿酸血症の約3割は、腸管の排出機能が低下して引き起こされる


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by Nicola Romagna(画像:Creative Commons)

痛風の発症、腸管の排出機能低下も影響

(2012/4/4、読売新聞)

痛風の原因となる高尿酸血症の約3割は、腸管(小腸)の排出機能が低下して引き起こされることを東京大、東京薬科大などの研究チームが突き止めた。

<中略>

高尿酸血症は現在、腎臓の尿酸排出能力が低下する「排泄(はいせつ)低下型」と、体内で尿酸を多く作り過ぎる「産生過剰型」に分類されており、その混合型も多い。

今回の結果で、産生過剰型の多くは尿酸を作り過ぎるわけではなく、腸管の機能低下が原因と考えられるという。

東京大、東京薬科大などの研究チームによれば、痛風の原因となる高尿酸血症の約3割は、腸管(小腸)の排出機能が低下して引き起こされることがわかったそうです。

今回の発見は、「痛風の治療といえば腎臓」というこれまでの考えを覆すものであり、新しい治療法(薬)が期待できるかもしれません。

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痛風は、血液中の尿酸が過剰になり、結晶化して関節にたまり炎症を起こす疾患。

尿酸は、プリン体という物質が主に肝臓で分解されてできる。

この結晶を異物として排除しようと体が闘い始めるために、親指の付け根やかかと、くるぶしなど足の関節を中心に、激しい痛みの発作が起こる。

進行すると、痛風結節というこぶができ、骨を変形させて身体の動きが不自由になったりする。

腎臓の機能低下、動脈硬化などを進行させることもある。

糖尿病や脳血管障害などの生活習慣病を合併しやすいので、注意が必要だ。

患者はほとんどが男性で、現在約九十万人。

二十年前の約三倍に増えた。

発症年齢のピークは、五十代から三十代へ年齢層が下がっている。

「食生活の変化が背景にあると考えられている」と大山医師。

痛風の原因は、七、八割は遺伝的な体質によるが、残り二、三割は食生活が影響している。

尿酸の排せつ機能が低かったり、過剰に生産するなど、もともと痛風になりやすい遺伝的な体質をもった人が、尿酸を増やす食事をとるようになったために発症年齢が下がってきたという。

尿酸値7mg超/dl → 痛風予備軍 なのだそうです。

尿酸値が6mg/dlになると、症状がなくても食事に注意する必要が出てくるそうです。

尿をアルカリ化する食品、例えば、野菜や海藻、酢の物がよいようです。

また、水分も十分にとったほうがよいそうです。

体重が増えると尿酸値も上昇しやすくなるので、軽い運動やストレス解消など生活習慣の改善にも努めたい。

腎臓結石(尿路結石)の症状・予防

尿酸の元であるプリン体を多量に含むレバーや牛肉を摂り過ぎると、高尿酸血症となり、痛風の原因となると同時に尿酸結石の原因となります。







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