「子供は夜9時からスマホ禁止ルール−愛知・刈谷市」から考えること

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by Bondesgaarde(画像:Creative Commons)




小中学校生は夜9時からスマホ禁止 愛知・刈谷市

(2014/3/18、テレビ朝日)

午後9時以降、スマートフォンや携帯電話の使用を禁止します。

記事によれば、愛知県刈谷市内の21の小中学校の児童と生徒を対象に、午後9時以降、スマートフォンや携帯電話の使用を禁止するというもの。

理由としては、

無料通話アプリ「LINE」などを使ったいじめの事例が市内で報告されたことを受け、トラブルから子どもを守るために発案した

ということです。

現代生活において欠かせなくなっているツールが「スマホ」。

今回は、その「スマホ」の使用をよる9時以降使わせないという試みで子供をトラブルから守ろうというものです。

この試みに対しては、否定する意見があるようですが、なぜ否定する必要があるのでしょうか。

●「スマホはコミュニケーションツールなのだから、禁止するのはけしからん」

→目の前の人とのコミュニケーションが出来なくなってきている人が増えている現実がある。

→道具として使うべきスマホにあまりにも行動が支配されているのではないか。

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●「家庭にまで踏み込むな」

→スマホが家庭だけの問題であれば、このようなことをする必要がなかったのだが、中には学校側に責任を負わせようとする親が増えており、学校側が規制しようとしても仕方がないのではないか。

●「他のツールでも出来るから意味がない」

→メッセージを伝えるときには、シンプルなものが好ましい。今回は、それが「スマホ」だっただけ。大事なのは、「スマホを使うな」というのではなくて、「スマホに使われるな」ということがメッセージの本質。

本来であれば、家庭内で決めるルールを学校側が決めなければいけないというところに問題があります。

子ども21時でスマホ禁止、刈谷市が大胆な試み。LINE既読スルー問題、保護者責任を校長が明かす

(2014/3/17、Engadget japanese)

大橋校長によると、こうしたトラブルに対して、生徒が大きな犯罪に巻き込まれないよう、学校側ではこれまでも注意をしてきたと言います。しかし、「保護者は自分で子どものために契約しておきながら、トラブルがあれば問題を学校に持ち込みます。子どもに持たせるために契約したのは保護者でありながら学校にです。これでは責任の所在が本末転倒です」と話しています。

学校側もわざわざ「夜9時以降はスマホ禁止ルール」なんて言いたくはないと思います。

今回のような議論の種になることはわかっていることですからね。

ただ、それ以上に、子供たちの身体の健康と心の健康にスマホが影響を与えてきているということを見過ごすことが出来ない段階まで来ていると考えたため、こうした試みを行なったのだと思います。







【スマホが身体と心にもたらす影響 関連記事】

今回の試みは、スマホを例に、ツール(道具)との距離感を議論するよいきっかけになると思います。

こうして議論を深めていって、家庭内でのスマホとの向き合い方のルールができ、学校側のルールがなくなるといいですね。