「Mental Health」カテゴリーアーカイブ

東京都心で日照不足…気分が落ち込みやすい人へ/なぜ日照が少ないと気分が落ち込みやすいのか/北欧などで実際に行われている主な対策

東京都心では34日連続で降水となり、観測史上最長記録を更新しました。

日照時間も短いことから、農作物への影響だけでなく「気分が落ち込む」「眠気が強い」といったメンタル面を気にされている投稿も見かけました。

そこで、日照時間が特に短い北欧などの国・地域で、冬季うつ(季節性感情障害:SAD)やその軽い症状にどう対処しているのかを、研究結果をもとにまとめました。

■なぜ日照が少ないと気分が落ち込みやすいのか

冬に日照が足りないと、脳内の「セロトニン」(気分を安定させる物質)が作られにくくなり、睡眠を促す「メラトニン」のバランスも崩れます。

その結果、体内時計がずれ、次のような症状が出やすくなります。

・朝起きられない、昼間も眠い(過眠)
・甘いものや炭水化物が無性に食べたくなる(過食)
・気力が湧かない、気分が落ち込む

北欧では冬の日照が極端に短いため、こうした症状を経験する人が比較的多く、スウェーデンでは約8%の人が本格的な冬季うつに該当し、さらに軽い症状を含めるとそれ以上いると報告されています。

日常的な健康課題として対策が取られています。

■北欧などで実際に行われている主な対策

1. 光を意識的に取り入れる(最も研究が進んでいる方法)

明るい光を朝に浴びることで、体内時計をリセットし、セロトニンの働きを助けます。

専用の明るいライト(約1万ルクス)を、起きてすぐの時間帯に30分ほど使う方法が一般的です。

普通の部屋の照明では明るさが足りません。

スウェーデンやフィンランドでは、病院や職場に「光ルーム」(特別に明るい部屋)を設け、朝の時間に利用する例もあります。

研究では、症状の改善に効果があることが複数の分析で示されています。

効果は1週間ほどで感じ始めるケースが多いとされています。

※予防として使う場合の証拠は、まだ十分とは言えないとされています。

曇りの日でも外に出て自然光を浴びることも大切です。

2. 薬を使う場合(医師の判断で)

過去に冬季うつを経験した人の「再発を防ぐ」目的で、ブプロピオンという薬の効果が研究で確認されています。

ある大規模なレビューでは、再発リスクを約4割下げる結果が出ています。

ただし副作用(頭痛・不眠・吐き気など)もあるため、自己判断ではなく医師に相談が必要です。

3. 生活の工夫(北欧の日常に根づいているもの)

特別な道具がなくても取り入れやすい対策です。

●外に出る・体を動かす

曇っていても短時間でいいので外を歩く。

ノルウェーには「フリルフツリウ」(屋外生活を大切にする考え方)があり、スキーや散歩を冬でも続けます。

運動は気分を上げる効果があり、光療法に近い改善を示した小さな研究もあります。

●朝のリズムを整える

決まった時間に起き、できるだけ朝の光を取り入れる。

徐々に明るくなる目覚まし(ドーンシミュレーター)を使う人もいます。

●食事の工夫

セロトニンの材料になるタンパク質(肉・魚・大豆・バナナ・乳製品など)を意識して摂る。

ビタミンB群を含む食材と組み合わせると吸収が助けられます。

●ビタミンD

日照不足で不足しやすいため、血液検査で足りない場合に補うことがあります。

うつ症状全般では一定の効果が報告されていますが、冬季うつだけに特別に効くという証拠はまだはっきりしていません。

不足が確認されたときの補助的な役割と考えられています。

●心の持ち方・居心地の良さ

デンマークの「ヒュッゲ」(心地よい時間を意識的に作る)のように、ろうそくや暖かい照明で室内を明るくしたり、家族や友人と過ごす時間を大切にしたりします。

「冬は暗いもの」と受け止めて工夫する「ポジティブな冬の考え方」も、極夜のある地域で症状が比較的少ない理由の一つとして指摘されています。

■まとめ:私たちが今日からできること

最も研究で支持されているのは「朝の明るい光を意識すること」と、症状が重い場合の専門的な治療です。

北欧ではそれに加えて、「曇っていても外に出る」「部屋を明るく心地よくする」「体を動かす」といった生活習慣が自然に取り入れられています。

日本でも日照が続きにくい時期は、

・朝起きたらカーテンを開けて光を入れる
・短い時間でも外を歩く
・部屋の照明を明るめにする

といった小さな工夫から始めてみるのがおすすめです。

気分の落ち込みが続き、日常生活に支障が出るようであれば、自己判断せずに精神科や心療内科に相談してください。

【関連記事】

【参考文献】

【参考リンク】







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この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

この街には、生活・料理・健康についての記事が、
同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

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この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

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果物の摂取量が多いほど、うつ病が発症するリスクが低い!




野菜・果物およびフラボノイド豊富な果物とうつ病との関連について果物およびフラボノイドの豊富な果物にうつ病発症リスク低減を確認(2022年11月15日、国立がん研究センター)によれば、果物およびフラボノイドの豊富な果物の摂取量が多いほど、うつ病が発症するリスクが低いことがわかっています。

果物・フラボノイド果物の両方に、うつ病の予防効果があったことから、フラボノイド固有のメカニズムというよりは果物全体が持つ抗酸化作用などの生物学的作用によりうつ病の発症に対して予防的に働いた可能性が考えられるそうです。

また野菜ならびに関連栄養素の摂取量と、うつ病との間には関連がみられなかったそうです。

■まとめ

甘味飲料、炭酸飲料、野菜・果物ジュース、砂糖入りコーヒーによるうつ病リスク上昇と、ブラックコーヒーによるうつ病リスク低下を確認によれば、野菜・果物ジュースを飲むと逆にうつ病リスクが高くなることから、果物と果物ジュースには何らかの違いがあり、それがうつ病リスクに影響を与えることが予想されます。







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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うつ病は脳だけの病気ではなく、腸内細菌+環境汚染物質による炎症も原因の一つ!?




ハーバード大学の研究によれば、うつ病は「脳の病気」ではなく「腸の病気」かもしれないそうです。

ハーバード大学医学大学院の研究チームが、腸内細菌の1つである Morganella morganii(モルガネラ・モルガニー) がうつ病に関与する具体的なメカニズムを明らかにしました。

M. morganiiが環境汚染物質「ジエタノールアミン(DEA)」を取り込んで異常な分子を作り、炎症を引き起こすことが判明しました。

この異常分子は、通常のリン脂質とは異なり、免疫システムを活性化させ、特に IL-6(インターロイキン-6) という炎症性サイトカインを大量に放出します。

慢性炎症はうつ病と深く結びついていることが知られており、これが「腸→炎症→脳」への影響の1つの説明になると考えられます。

つまり、腸内細菌+環境汚染物質の組み合わせが、炎症を通じてうつ症状に関与する可能性があります。

■まとめ

「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」とは、全身の司令塔である「脳」と消化器官である「腸」が、自律神経やホルモンなどを介して互いに深く影響し合う仕組みのことです。

腸は第二の脳と言われるほど敏感で繊細な臓器で、悩み事があったりするとトラブルが起こると考えられます。

セロトニンの97〜98%は消化管の中にあるそうで、腸のセロトニンはストレスがかかると働きが活発になるそうです。

今回のケースでいえば、うつ病は脳の病気だけに限られたものではなく、腸内微生物叢(マイクロバイオーム)と炎症が鍵になるケースがあるということなんですね。

【参考文献】







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

※この情報は、テレビ番組の情報をベースに、25年間の運営実績を持つハクライドウが科学論文を参考にさらに補足を加えています。

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日常的にキノコを食べる習慣を持つとうつ病リスクを下げてくれる可能性




ある研究によれば、キノコを食べる人は、食べない人に比べて抑うつのリスクが有意に低いことがわかりました。

■背景

キノコは抗酸化物質や抗炎症成分が豊富で、がんや生活習慣病のリスクを下げる可能性が以前から指摘されています。特に、エルゴチオネイン(キノコに多く含まれる抗酸化物質)は脳の酸化ストレスを減らし、精神疾患の予防に役立つかもしれないと考えられています。そこで、研究者たちは「日常的にキノコを食べる人は抑うつ症状が少ないのではないか?」を、大規模な米国データで調べました。

■結果

●全体の抑うつ有病率は約5.9%。
●キノコを食べる人は、食べない人に比べて抑うつのリスクが有意に低いことがわかりました。
●特に「中くらいの摂取量」のグループでは、食べないグループに比べて抑うつのオッズが約69%低いという強い関連が見られました。
●しかし、「たくさん食べる」グループではさらにリスクが下がるという「量が多いほど効果大」は明確ではなかったそうです。適度に食べるだけで十分な可能性があります。
●キノコを食べる人は、教育レベルが高い非ヒスパニック白人女性にやや多かったという特徴もありました。

■なぜキノコが抑うつリスクを下げるのに効果的なのか?の仮説

●キノコに含まれるエルゴチオネインが抗酸化・抗炎症作用を発揮し、脳の細胞を保護する。
●カリウムが不安を和らげる可能性。

【補足】

●【キノコ業界に朗報!】きのこが認知症を救う!?キノコをたくさん食べる高齢者はMCI(軽度認知障害)の発症リスクが低い!|シンガポール国立大学(NUS)によれば、過去の研究結果から、シンガポールに住むMCIの症状がある高齢者は同年齢の健康な人たちと比べ、血漿中のエルゴチオネイン濃度が大幅に低下していたことがわかっていることから、エルゴチオネインを今後の研究対象とすることを決めているそうです。

認知症の発症リスクが高いのは、脳卒中の経験がある人、糖尿病や心臓病の持病がある人、握力が弱い人、うつ傾向がある人で紹介した国立長寿医療研究センターなどのチームによれば、うつ傾向がある人は認知症を発症するリスクが高いそうです。

つまり、認知症に良い食べ物やうつ病予防に良い食べ物というように分けて考えるよりも、何らかの関連があると考えて、食事をすることにより、同時に予防ができると考えてもいいのではないでしょうか?

●葉酸がうつ病予防に効果がある|多目的コホート研究によれば、男女ともに、野菜や果物、いも類、大豆製品、きのこ類、海そう類、脂の多い魚、緑茶などが関連した健康型食事パターンにより自殺のリスクが低下するという結果が得られました。

この理由として、この食事パターンのスコアが高い群では、葉酸や抗酸化ビタミン(ビタミンCやカロテン)の摂取が多いことによると考えられます。

葉酸や抗酸化ビタミンは、自殺の危険因子として知られているうつに対して予防的に働くことが報告されており、食事パターンとして総合的にみることで、これらの栄養素の相乗効果も期待できます。

→ 葉酸の多い食べ物・食品・サプリ について詳しくはこちら

■まとめ

今回の研究を参考にすれば、日常的にキノコを食べる習慣を持つと抑うつリスクを下げてくれる可能性があります。

【参考文献】







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

※この情報は、テレビ番組の情報をベースに、25年間の運営実績を持つハクライドウが科学論文を参考にさらに補足を加えています。

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ILLIT・MOKA、再び活動休止を発表/過度な緊張と不安症状に対する治療のためにより安定した休養が必要




ILLIT・MOKA、再び活動休止を発表 5月末に一時復帰も「より安定した休養が必要であるとの判断」 グループは当面4人体制で活動へ【報告全文】(2026年6月19日、オリコンニュース)によれば、ILLIT MOKAさんは過度な緊張と不安症状に対する治療を受けていましたが、より安定した休養が必要であるとの判断から、再び活動休止を発表しました。

【関連記事】

具体的な病名は書かれていませんが、公式発表では「過度な緊張と不安症状」に対する治療を受けていたとあり、不安障害(特に全般性不安障害やそれに近い状態)が考えられます。

厚生労働省の不安障害によれば、全般性不安障害では、不安だけでなく、落ち着きがない、疲れやすい、集中できない、イライラする、筋肉が緊張している、眠れないといった症状もみられます。

他にも、不安障害にはパニック障害、社会不安障害、強迫性障害があり、不安障害の治療は、、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などによる薬物療法とカウンセリング(認知行動療法;こころと体をリラックスさせる、苦手なモノや場所に少しずつ慣れさせていく、極端な考え方のクセを見直す)が中心になります。

■【補足】日本では適応障害患者が増加している

主な疾病分類別の長期病休者(10万人率)の推移
主な疾病分類別の長期病休者(10万人率)の推移

日本における「適応障害」患者数の増加によれば、「精神及び行動の障害」による長期病休者数(10万人率)は10年間で約1.4倍増加しています。

主な精神疾患の総患者数増加率(対2008年)
主な精神疾患の総患者数増加率(対2008年)

主な精神疾患の総患者数増加率(対2008年)をみると、適応障害総患者数は2008年と比較すると2017年は2.5倍と著しく増加しています。

■【補足】適応障害とうつ病の違い

適応障害とは、「生活上に発生したストレスにうまく適応することに失敗して生じた病的な心理状態」で、症状としては「抑うつ」がありますが、うつ病と異なる点は、うつ病は症状が2週間ほとんど毎日、一日中存在する一方で、適応障害には明らかなストレスの原因が存在し、そのストレスの元となる原因がなくなると症状がなくなることです。

また、場所が変わると元気が出たり、前向きに医師とも話す姿勢があることもうつ病とは異なるポイントです。

日本の適応障害の特徴としては、職場の業務や対人関係などで躓き(つまづき)、職場との一体感を失って出勤を拒否する職場不適応症となって精神神経科を受診する職員は少なくないそうです。

つまり、日本人の適応障害が増えているのは、仕事における業務や人間関係でうまくいかないことがあり、そのことがきっかけで職場にいくのが億劫になってしまった結果、精神科を受診し、「適応障害」と診断されていると考えられます。







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

※ このブログは、「結論」としての正解ではなく、明日への判断材料としてのヒントを示すことを目的としています。

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