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運動や食事がなぜうつ病と関係するのか?バラバラだった研究が「慢性炎症」でつながってきた

これまでハクライドウでは、「運動とうつ病」「食事とうつ病」について、さまざまな研究を紹介してきました。

例えば、

・運動によって筋肉から「アペリン」が分泌され、脳の海馬に働きかける可能性
・1日7,000歩程度歩く人では、うつ症状のリスクが低いという研究
・魚介類やオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)とうつ病との関係
・果物を多く食べる人ほどうつ病の発症リスクが低いという研究
・キノコを食べる習慣とうつ病リスクとの関係

などです。

一つひとつを見ると、まったく違う研究に見えます。

しかし、ここで一つ疑問が浮かびます。

なぜ「歩く」「運動する」「魚を食べる」「果物を食べる」といった、一見バラバラな習慣が、どれもうつ病やうつ症状と関連するのでしょうか?

その背景を説明する可能性があるものの一つとして、近年注目されているのが、「慢性炎症」です。

ただし最初に大事なことを書いておきます。

「うつ病の原因は慢性炎症だった」と判明したわけではありません。

うつ病は単一の原因で説明できる病気ではなく、炎症はそのなかの一つの経路、特に一部の患者で重要な経路になっている可能性が研究されています。

今回は、これまで紹介してきた「運動」「食事」「腸内環境」の研究を、「炎症」という視点から一度つないで考えてみたいと思います。

■「うつ病=セロトニン不足」だけでは説明できない

「うつ病」と聞くと、セロトニンが不足することで起こるという説明を聞いたことがある人も多いかもしれません。

しかし現在の研究では、うつ病を単純な「セロトニン不足」だけで説明することは難しいと考えられています。

ハクライドウでも以前、NHKスペシャル「うつ病 克服へのカギ」について紹介しました。

番組では、心理的ストレスに伴う脳内炎症やミクログリア、全身の炎症、肥満や糖尿病などとの関係が取り上げられていました。

また、炎症マーカーであるCRPが高い人が、うつ病患者の一部に存在することも紹介しました。

→ NHKスペシャル「うつ病 克服へのカギ」まとめ|体の炎症が原因?食事で予防できる可能性

研究ではIL-6、TNF-α、CRPなどの炎症に関連する物質とうつ病との関係が調べられています。

2026年のレビューでも、炎症性サイトカインが、トリプトファン・キヌレニン代謝、モノアミン神経伝達、BDNFに関連する神経可塑性、ミクログリアによる神経炎症などに関係する可能性が整理されています。

つまり、「心の病気」を脳だけで考えるのではなく、

免疫・炎症・代謝・腸・筋肉・脳

まで含めて考える研究が進められているのです。

■ 炎症が起こると、なぜ「気分」にまで影響するの?

ここが今回もっとも重要なポイントです。

炎症というと、

「ケガをしたところが赤く腫れる」

といった炎症をイメージするかもしれません。

しかし体内では、IL-6やTNF-αなどさまざまなサイトカインが免疫反応に関わっています。

そして、長期的な炎症状態とうつ症状との関係が研究されています。

考えられている経路を非常に単純化すると、

ストレス・肥満・感染・腸内環境など

↓

炎症・免疫系の変化

↓

IL-6・TNF-αなどの炎症性サイトカイン

↓

脳・神経系にも影響

↓

神経伝達・神経可塑性などの変化

↓

一部の人ではうつ症状と関連

という流れです。

そして、この中で注目したいのが「トリプトファン」です。

■ セロトニンだけじゃない?「キヌレニン経路」というもう一つのルート

トリプトファンというと、

トリプトファン → セロトニン

というイメージが強いかもしれません。

ところがトリプトファンには別の重要な代謝ルートがあります。

それが、

キヌレニン経路

です。

炎症とキヌレニン経路、うつ病の関係については現在も研究が続けられており、2026年のレビューでも、炎症によるキヌレニン経路の活性化がうつ病の病態に関与する候補として整理されています。

つまり、

炎症
↓
トリプトファン代謝の変化
↓
キヌレニン経路
↓
神経系への影響

というルートが、「炎症」と「うつ症状」をつなぐ候補の一つとして考えられているわけです。

ただし、

炎症が起こる
↓
セロトニンがなくなる
↓
うつ病になる

と単純化できるものではありません。

キヌレニンからも複数の物質が作られ、炎症と脳との関係にも複数の経路があります。

■ すると「なぜ運動がうつにいいの?」も違って見えてくる

ハクライドウでは以前、

運動がなぜうつ症状を改善するの?運動すると筋肉がアペリンを出して、脳に届いて海馬を元気にし、うつを軽くする

という研究を紹介しました。

この研究から見えてきたのは、

運動
↓
筋肉
↓
アペリンなどのシグナル
↓
脳・海馬
↓
神経新生・神経可塑性

という考え方です。

つまり筋肉は単に体を動かす器官ではなく、運動によって脳へ影響するシグナルを出す可能性があります。

そして、もう一つ興味深いルートがあります。

炎症です。

うつ病患者を対象とした運動研究をまとめたメタ解析では、運動と炎症・神経栄養・免疫関連マーカーなどとの関係が検討されています。研究者自身も「運動が抗うつ効果を生む生物学的経路はまだ明らかではない」としたうえで、血中バイオマーカーと抑うつ症状の変化を検討しています。

さらに2025年のシステマティックレビュー・メタ解析でも、うつ病患者における運動、抑うつ症状、CRP・IL-6・TNF-αなどの炎症マーカーとの関係が検討されています。

運動によって抑うつ症状は改善しましたが、炎症マーカーについては研究間のばらつきもあり、「運動の抗うつ効果が炎症改善によって媒介されている」と断定できる段階ではありません。

ここは非常に重要です。

「運動→炎症低下→うつ改善」という一本線が証明されたわけではない。

むしろ、

運動
├ 筋肉・マイオカイン
├ アペリン
├ 神経可塑性
├ 代謝
└ 炎症・免疫

など、複数の経路が組み合わさっている可能性を考えた方がよさそうです。

■「歩くとうつになりにくい」という研究にも、生物学的背景があるのかもしれない

ハクライドウでは歩数についても、

1日7千歩で死亡リスクが47%低下!心血管疾患・がん・2型糖尿病・認知症・うつ病も抑制!

という記事を紹介しています。

こうした疫学研究では「よく歩く人とうつ症状のリスク」に関連が見つかったとしても、それだけでは、

なぜ歩くとうつ病のリスクが低くなるのか

までは分かりません。

ところが、運動と炎症、運動と神経可塑性、筋肉から脳へ送られるシグナルなどの研究を合わせて考えると、

単に、

運動すると気分転換になるから

という説明ではなく、

体を動かすこと自体が、身体の代謝・免疫・筋肉・脳の状態を変化させている可能性

が見えてきます。

■ 食事とうつ病の研究も「炎症」でつながる?

食事についても同じです。

これまでにハクライドウでは、

魚介類を多く食べる人はうつ病の発症率が低くなる傾向|オメガ3(EPA・DHA)が多いと発症率が低くなる|国立がん研究センター・慶応義塾大学
果物の摂取量が多いほど、うつ病が発症するリスクが低い!
日常的にキノコを食べる習慣を持つとうつ病リスクを下げてくれる
などを紹介してきました。

これらを一つ一つ見ると、

魚とうつ病

果物とうつ病

キノコとうつ病

という別々の研究です。

そこで興味深いのが、

「これらに共通する背景の一つに、炎症という経路があるのではないか?」

という考え方です。

■ 魚・EPA・DHAとうつ病

特に研究が進んでいるのがオメガ3脂肪酸です。

2025年のレビューでは、うつ病と診断された人を対象とする近年のRCTが検討され、高用量EPAを使った研究、とりわけ炎症マーカーが高いMDDなどで改善が報告されています。

またオメガ3由来の抗炎症・炎症収束に関わる脂質メディエーターの増加と、抑うつ症状改善との関連も報告されています。

一方で研究者は、どの患者が恩恵を受けるのか、用量や治療期間について、さらに研究が必要としています。

したがって、

EPAを摂ればうつ病が治る

という話ではありません。

むしろ、

魚・オメガ3
↓
炎症・代謝などへの影響
↓
一部のうつ病との関連を研究中

という段階だと理解するのがよいでしょう。

■ 腸内細菌から「炎症」が起こる可能性も

さらに興味深いのが腸です。

以前、

うつ病は脳だけの病気ではなく、腸内細菌+環境汚染物質による炎症も原因の一つ!?

という研究も紹介しました。

この研究では、腸内細菌 Morganella morganii と環境中の物質との相互作用によって作られる特殊なリン脂質が、免疫反応とIL-6産生に関係することが報告されています。

つまり、こちらから見ると、

食事・環境
↓
腸・腸内細菌
↓
免疫・炎症
↓
脳

という別のルートも考えられます。

■ ここまでをつなぐと、一つの「ネットワーク」が見えてくる

これまで紹介してきた研究を一つの図にすると、こんなイメージになります。

食事・運動・睡眠・ストレスなどの生活環境

↓     ↓

腸・脂肪組織・筋肉・代謝・免疫

↓     ↓

慢性炎症・筋肉由来シグナルなど

↓

サイトカイン・キヌレニン代謝・神経可塑性など

↓

脳

↓

気分・意欲・疲労など

重要なのは、

「慢性炎症がすべてを説明する」という図ではない

ことです。

むしろこれまでバラバラに研究されてきた、

腸
食事
運動
筋肉
免疫
炎症
神経伝達
神経可塑性

が、相互につながったネットワークとして見えてきた、と捉える方がよいでしょう。

■「魚を食べればいい」「キノコを食べればいい」という話ではない

こうして研究を並べると、

「ではEPAのサプリを飲めばいいの?」

「毎日キノコを食べればいいの?」

と思ってしまいます。

しかし、ここには注意が必要です。

魚、果物、キノコなどの摂取とうつ病との関連を示した観察研究だけでは、

その食品がうつ病を予防した

という因果関係までは証明できません。

また、炎症が関係していないうつ病も当然考えられます。

食品を一つだけ取り出すより、

食事、運動、睡眠、体重管理、ストレスなど、炎症や代謝に影響する生活全体を考える

ことが重要なのではないでしょうか。

■ うつ病には「炎症が強く関係するタイプ」がある?

そして非常に興味深いのが、うつ病を一つの病気として扱うのではなく、

「炎症の関与が強い人がいるのではないか」

という考え方です。

だからこそ、

ある人には運動がよく効く。

ある人には食事改善の影響が大きい。

ある人には従来の抗うつ薬がよく効く。

という違いの一部を、将来的には生物学的な特徴から説明できるようになる可能性があります。

ただし現時点では、CRPやIL-6、TNF-αなどを測れば「あなたは炎症型うつ病です」と一般的に診断できる段階ではありません。

ここは研究と医療を混同しないようにする必要があります。

■ 結論:「心」と「体」を分けて考えない

これまで、

魚を食べる人はうつ病が少ない。

果物を食べる人はうつ病が少ない。

キノコを食べる人は抑うつが少ない。

よく歩く人はうつ症状が少ない。

運動すると抗うつ効果がある。

という研究を、それぞれ別の記事として紹介してきました。

当時は「なぜ?」を十分説明できなかったものもあります。

ところが新しい研究を重ねて見ていくと、その間に、

免疫・炎症・腸・筋肉・代謝・神経可塑性

という橋が少しずつ架かってきました。

だから今回の話から私たちが得られるメッセージは、

「うつ病は炎症が原因だから、抗炎症食品を食べよう」

ではありません。

むしろ、

心の健康と体の健康は、私たちが思っているほど別々ではないのかもしれない。

ということではないでしょうか。

運動する。

歩く。

魚を食べる。

野菜や果物、キノコなどさまざまな食品を食べる。

睡眠をとる。

肥満や生活習慣病を予防する。

これまで「体の健康」のために勧められてきた習慣が、炎症、代謝、筋肉、腸などを介して「心の健康」ともつながっている。

その仕組みが、少しずつ明らかになってきています。

ただし、食事や運動はうつ病の標準治療の代わりではありません。

強いうつ症状がある場合や日常生活に支障が生じている場合は、食事や運動だけで対処しようとせず、医療機関に相談することが大切です。

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魚介類を多く食べる人はうつ病の発症率が低くなる傾向|オメガ3(EPA・DHA)が多いと発症率が低くなる|国立がん研究センター・慶応義塾大学
果物の摂取量が多いほど、うつ病が発症するリスクが低い!
日常的にキノコを食べる習慣を持つとうつ病リスクを下げてくれる
うつ病は脳だけの病気ではなく、腸内細菌+環境汚染物質による炎症も原因の一つ!?
NHKスペシャル「うつ病 克服へのカギ」まとめ|体の炎症が原因?食事で予防できる可能性

【参考文献】
Cunha LL, Feter N, Alt R, Rombaldi AJ. Effects of exercise training on inflammatory, neurotrophic and immunological markers and neurotransmitters in people with depression: A systematic review and meta-analysis. J Affect Disord. 2023. 運動による抗うつ効果の生物学的経路を、炎症・神経栄養・免疫関連マーカーなどから検討したメタ解析です。
Song J, et al. Effect of Different Exercise Modalities on Inflammatory Markers in Individuals with Depressive Disorder: A Systematic Review and Meta-Analysis. Life. 2025. うつ病患者を対象として、運動とCRP、IL-6、TNF-αなどの炎症指標を検討しています。
Dyall SC, Malau IA, Su KP. Omega-3 polyunsaturated fatty acids in depression: insights from recent clinical trials. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2025. オメガ3とうつ病について、炎症性MDDを含む近年の臨床研究をレビューしています。







【関連記事】

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NHKスペシャル「うつ病 克服へのカギ」まとめ|体の炎症が原因?食事で予防できる可能性

2026年9月27日放送のNHKスペシャル「シリーズ 病への挑戦 第2集 うつ病 克服へのカギ」(司会:リリー・フランキー、ゲスト:南果歩)では、うつ病を「心の病」だけで捉える従来の見方ではなく、体の炎症がカギと紹介されました。

■ポイント:うつ病の「新たな原因」=体の炎症

世界で3億人以上、日本では生涯で約5人に1人がこころの病気を経験するとされるうつ病。

心のストレスだけでは説明しきれない要因として、肥満や糖尿病とも関わる「体の炎症」が鍵として取り上げられました。

●脳内炎症のメカニズム

心理的ストレスを受けると脳内の免疫細胞「ミクログリア」が過剰に活性化し、炎症物質を放出。

これが続くと神経ネットワークがダメージを受け萎縮し、うつ症状につながる(鳥取大学・岩田正明教授のマウス研究など)。

【参考文献】

ストレスが脳内炎症を介してうつ病を誘発する機序の解明と新たな治療法の開発

精神疾患の発症に重要な役割を果たしているストレスは、i ) 脳内の免疫システムにより感知されて脳内炎症を引き起こすこと、ii ) その中心となる分子はNLRP3と呼ばれる細胞内パターン認識受容体であることを突き止めた。

抗うつ効果をもつ新たな物質を発見

 鳥取大学医学部精神行動医学分野の兼子幸一教授、岩田正明准教授、山梨豪彦助教らのグループは、人の体内でつくられる「βヒドロキシ酪酸(BHB)」に抗うつ作用があることを明らかにしました。

●全身の炎症との関連

エモリー大学のミラー博士らの研究では、うつ病患者の約4人に1人でCRP(炎症マーカー)の上昇が深く関与。

肥満で脂肪細胞が増大・死ぬと免疫細胞が炎症物質を大量放出する過程が指摘されました。

糖尿病(リスク1.3倍)、肥満・炎症性腸疾患・関節リウマチ(各1.5倍)など、炎症性疾患とうつ病の関連も紹介。

うつ病が肥満・糖尿病を悪化させる「悪循環」も指摘されています。

従来の「セロトニン不足」説も更新され、抗うつ薬の効果は神経細胞の接続ポイント(シナプス)の増加や神経ネットワークの回復に関わるという見方が示されました(ヘルシンキ大学・カストレン博士など)。

■炎症を減らす食事が予防・改善につながる可能性

食事改善は炎症を抑え、うつ症状の予防・改善に寄与しうるという最新研究が紹介されました。

●代表的研究(ディーキン大学・ジャッカ博士ら)

うつ病患者を「食事改善グループ」と「社会的支援(相談・傾聴)グループ」に分けて3か月実施。

食事改善グループの方がうつ症状の改善が大きかった。

この成果を受け、オーストラリアでは食事改善がうつ病診療ガイドラインに掲載されています。

●具体的な食事のポイント

・腸内環境を整える野菜・発酵食品などがうつ病リスクを抑制。

・加工食品の過剰摂取は腸内細菌に悪影響を与え炎症を発生させ、そのシグナルが脳に達して脳内炎症・神経ネットワーク萎縮を招く。

・腸内細菌の多様性が失われることがリスクになる、との指摘も。

●実際の改善例

オーストラリアのテレサさん(重度うつ病経験者)が食事改善を中心とした生活習慣改善の臨床試験に参加し、約3か月でうつ症状が大きく改善。

「良い食事は体の栄養になるだけでなく、心や精神も育んでくれる」と語っています。

食事改善には体の炎症を抑える効果が示され、予防法として注目されています。

番組出演の加藤忠史さんによると、日本のガイドラインでも「規則的な食事」を含む生活習慣改善は基本に位置づけられますが、食事だけで中等症以上のうつ病を治すことはできず、自然食品などの単体治療は提案しないと明記されています。

地中海食・日本食・ケトン食など「良い食事パターン」は複数あり、ジャンクフード・超加工食品の過剰を減らすことが重要です。

食事は治療の補助的な要素として捉えるのが適切です。

■まとめ

全体として、「うつ病は体の病気でもある」という理解を広げ、薬・カウンセリングに加え、炎症対策(食事・生活習慣)や脳刺激などを組み合わせた多角的なアプローチの可能性を示しています。

ただし、症状がある場合は自己判断せず、専門医に相談することが前提です。

■【補足】(番組外の参考情報)

うつ病は脳だけの病気ではなく、腸内細菌+環境汚染物質による炎症も原因の一つ!?によれば、慢性炎症はうつ病と深く結びついていることが知られており、これが「腸→炎症→脳」への影響の1つの説明になると考えられると紹介しました。

【関連記事】

【参考文献リスト】

1. 脳内炎症・ミクログリア関連(岩田正明教授ら)
Iwata M, Ota KT, Li XY, et al. Psychological stress activates the inflammasome via release of adenosine triphosphate and stimulation of the purinergic type 2X7 receptor. Biological Psychiatry. 2016;80(1):12-22. doi:10.1016/j.biopsych.2015.11.026
Iwata M. The neuroinflammatory hypothesis of depression. Japanese Journal of Biological Psychiatry. 2018;29(4):163-167. doi:10.11249/jsbpjjpp.29.4_163
(鳥取大学・岩田正明教授のストレス→ATP/P2X7R→NLRP3インフラマソーム→脳内炎症の研究。番組で紹介されたミクログリア暴走の基盤となる知見)

2. 全身の炎症とうつ病(CRP・約4人に1人)(ミラー博士ら)
Miller AH, Raison CL. The role of inflammation in depression: from evolutionary imperative to modern treatment target. Nature Reviews Immunology. 2016;16(1):22-34. doi:10.1038/nri.2015.5
Osimo EF, Baxter LJ, Lewis G, Jones PB, Khandaker GM. Prevalence of low-grade inflammation in depression: a systematic review and meta-analysis of CRP levels. Psychological Medicine. 2019;49(12):1958-1970. doi:10.1017/S0033291719001454
(うつ病患者の約25〜27%でCRP >3 mg/Lの低度炎症が見られるというメタ解析。ミラー博士らの炎症サブタイプ研究の基盤)
Miller AH. Advancing an Inflammatory Subtype of Major Depression. American Journal of Psychiatry. 2025;182(6):516-524. doi:10.1176/appi.ajp.20250289
(近年のミラー博士による炎症性うつ病サブタイプの提唱)

3. 抗うつ薬の作用機序(シナプス・神経可塑性)(カストレン博士ら)
Casarotto PC, Girych M, Fred SM, et al. Antidepressant drugs act by directly binding to TRKB neurotrophin receptors. Cell. 2021;184(5):1299-1313.e19. doi:10.1016/j.cell.2021.01.034
Castrén E, Monteggia LM. Brain-Derived Neurotrophic Factor Signaling in Depression and Antidepressant Action. Biological Psychiatry. 2021;90(2):128-136. doi:10.1016/j.biopsych.2021.05.008
(抗うつ薬がBDNF受容体TrkBに直接結合し、神経可塑性を高めるという最新の知見。従来のセロトニン仮説を超えた説明)

4. 食事改善とうつ病(SMILES試験・ジャッカ博士ら)
Jacka FN, O’Neil A, Opie R, et al. A randomised controlled trial of dietary improvement for adults with major depression (the ‘SMILES’ trial). BMC Medicine. 2017;15:23. doi:10.1186/s12916-017-0791-y
(ディーキン大学・Felice Jacka教授らによる食事改善群 vs 社会的支援群のRCT。オーストラリアのガイドライン掲載の根拠となった研究。テレサさんの事例もこの系統の介入に近い)







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単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

この話が、全体の中でどこに位置づくのか

が少しでも気になったら、
この街の歩き方をまとめたページがあります。

▶ はじめての方は
👉 この街の歩き方ガイドから全体を見渡すのがおすすめです。

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※ 無理に読まなくて大丈夫です。
 気になったときに、いつでも戻ってきてください。

この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

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「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

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風呂キャン・歯磨きキャンセルはうつ病のサインかも? 不衛生になる本当の理由




「風呂キャンセル」「風呂キャン界隈」といった言葉を目にする機会が増え、最初は「お風呂に入るのを嫌がる、めんどくさがる人がいるんだな」程度に受け取っていました。

しかし、ある投稿で「うつ病で一番怖いのは風呂キャンじゃない、歯磨きキャンセル。これはガチ」という言葉を目にし、調べてみると、うつ病になると「入浴しない」「歯を磨かない」「着替えない」「ごみをためる」など、身だしなみを気にしなくなり、不衛生な状態に陥ることがあると知りました。

品川メンタルクリニックの解説によれば、

何かを計画して行動する能力が低下することで入浴などの連続的作業がおっくうになる、エネルギーが枯渇して「疲れやすい」「やる気が起きない」状態で行動できない、自分自身への関心が薄れることで「良い衛生状態を維持しなければ」というモチベーションを喪失する、などうつ病のさまざまな症状が複合的に影響している

とのことです。

調べてみたところ、うつ病の症状である疲労感・意欲の減退・興味・関心の喪失、実行機能の低下、自己価値感の低下などが、入浴や歯磨きといった「複数のステップを要する日常動作」を特に困難にさせることが研究で指摘されています。

自己ケアの低下はDSM-5の正式な診断基準項目には含まれませんが、意欲低下や興味の喪失といった症状の表れとして臨床現場ではよく観察され、回復を妨げる要因にもなり得ます。

【解説】DSM-5とは、アメリカ精神医学会が作成した、精神疾患の診断基準と分類をまとめた国際的なマニュアル(第5版)です。うつ病や発達障害などの診断において、医師が客観的で統一された判断を下すために世界中で広く使われています。

つまり、「風呂キャン」や「歯磨きキャンセル」は、単に「めんどくさい」という人もいれば、中にはうつ病をはじめとする精神的な不調のサインである可能性も十分にあるのです。

実際、厚生労働省の「2025(令和7)年国民生活基礎調査」では、高齢層で「健康上の問題で日常生活に影響がある」と答えた人の割合が改善している一方、若年層(特に25〜44歳)では悪化傾向が明らかになっています。

若年層の通院理由の上位に「うつ病やその他のこころの病気」が挙がり、その症状を挙げた人の約半数以上が日常生活に影響があると回答しています。

「風呂キャン」「歯磨きキャン」が目立つ背景には、こうした若年層を中心としたメンタルヘルスの負担増加が関係しているのかもしれません。

不衛生な状態が続くと、感染症リスクが上がるだけでなく、特に口腔衛生の悪化は深刻です。

歯磨きを怠ると歯周病のリスクが高まり、歯周病は糖尿病と双方向の関係にあることが多くの研究で示されています。

歯周病による慢性炎症が血糖コントロールを悪化させ、逆に糖尿病が歯周病を進行させるという悪循環が存在します。

また、うつ病と口腔疾患(歯周炎・う蝕・歯の喪失など)にも関連があり、うつ病の人が口腔衛生を疎かにしやすい一方で、口腔の問題がうつ病のリスクを高める可能性も指摘されています。

日本国内の研究でも、高齢者において浴槽入浴の頻度が高い人はうつ病発症リスクが低いことや、口腔衛生習慣とうつ症状の関連が報告されています。

「風呂キャンセル」「歯磨きキャンセル」を単なる流行語やネットミームとして消費するのではなく、むしろこれらの言葉が広まる背景に、日本社会全体でうつ病リスクやメンタルヘルスの負担を抱える人が増えている可能性を読み取るべきではないでしょうか。

ストレスフルな社会環境を個人の努力だけに押しつけるのではなく、働き方、地域のつながり、早期の相談・支援体制など、社会全体で改善していく視点が求められます。

もし身の回りで「なかなかお風呂に入れない」「歯が磨けない」といった状態が続いている人がいたら、まずは「怠けている」と決めつけず、優しく声をかけ、必要に応じて専門機関への相談を促すことが大切です。

そして、自分自身も「ちょっとした自己ケアの困難さ」をサインとして捉えられる社会になればと思います。

【補足】

糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加によれば、糖尿病と歯周病には悪循環を起こす関係があるそうです。

  1. 糖尿病が進行すると、免疫機能が低下し、歯周病を起こす細菌が増えることから。
  2. 歯周病が重症化すると、その細菌と戦おうと「TNF-α」と呼ばれるタンパク質が出されるが、そのTNF-αがインスリンの働きを悪くして、血糖値のコントロールをも悪化させるから。

【関連記事】

糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加で紹介した愛知学院大歯学部歯周病科(名古屋市)の野口俊英教授によれば、糖尿病と歯周病には5つの共通点があるそうです。

  1. 初期に顕著な自覚症状がない
  2. 罹患率が高い
  3. 生活習慣病
  4. 慢性疾患
  5. 病気の進行のメカニズムが似ている

さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化する、という逆の関係も明らかになってきて、糖尿病を持つ歯周病患者に治療を行うと血糖値が改善したという報告もあるそうです。

→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら

【参考文献】

  1. Gibbs, A. (2024). Why Is It So Hard to Shower When I’m Depressed? The New York Times
    (うつ病時の入浴・衛生行動の困難さについての解説)
  2. 品川メンタルクリニック. 「お風呂がめんどくさい」のはうつ病だから?
    (入浴困難とうつ病症状の関連を解説したクリニックコラム。引用部分の出典)
  3. 品川メンタルクリニック. うつ病の早期発見に関するコラム
    (記事内で引用した説明の関連ページ)
  4. Medical News Today (2022). “I can’t shower because of depression”: Tips and coping strategies
    (うつ病によるシャワー困難の理由と対処法)
  5. Everyday Health (2023). Why Does Depression Make It Hard to Shower?
    (個人衛生の維持が難しくなるメカニズムと工夫)
  6. Psych Central (2022). Poor Hygiene in Depression: Is It a Formal Symptom?
    (衛生低下が正式な診断基準項目ではないが、関連症状として現れる点の解説)
  7. Stewart, V. et al. (2022). Practitioners’ experiences of deteriorating personal hygiene standards in people living with depression in Australia: A qualitative study. Health & Social Care in the Community
    (うつ病患者の衛生低下に関する実践者視点の質的研究)
  8. Hayasaka, S., Ojima, T., Yagi, A., & Kondo, K. (2023(Advance)). Association between Tub Bathing Frequency and Onset of Depression in Older Adults: A Six-Year Cohort Study from the JAGES Project.
    The Journal of The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
    DOI: https://doi.org/10.11390/onki.2359
    (高齢者の浴槽入浴頻度とうつ病発症リスクに関するJAGESコホート研究)
  9. Kloeckner, F. L. et al. (2026). Depression is associated with periodontitis, dental caries and edentulism: A systematic review and meta-analysis of observational studies.
    Community Dental Health
    (うつ病と歯周炎・う蝕・無歯顎の関連を調べた系統的レビュー・メタ分析)
  10. Cademartori, M. G. et al. (2018). Is depression associated with oral health outcomes in adults and elders? A systematic review and meta-analysis.
    Clinical Oral Investigations
    (うつ病と口腔疾患の関連に関する系統的レビュー)
  11. NIDDK (National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases). Diabetes, Gum Disease, & Other Dental Problems
    (糖尿病と歯周病の双方向の関係についての公式解説)
  12. Psychiatric Annals (2024). Mood Disorder and Oral Health
    (気分障害と口腔健康の関連レビュー)
  13. Cureus / WHITE CROSS関連 (2024). Brushing Away the Blues: Self-Reported Oral Hygiene Practices Are Associated With Mild Depressive Symptoms in Airline Pilots.
    (口腔衛生習慣と軽度うつ症状の関連を示した研究例)
  14. 厚生労働省. 2025(令和7)年国民生活基礎調査の概況.
    (若年層におけるうつ病による日常生活への影響に関するデータ)







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

この街には、生活・料理・健康についての記事が、
同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

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「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
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オレンジなど柑橘類を1日1個食べるとうつ病リスクが20%低下する可能性/ハーバード大学




ハーバード大学の研究によれば、オレンジを1日1個食べると、うつ病のリスクが20パーセント低下する可能性があるそうです。

これは、柑橘類が人間の腸内に生息する細菌の一種であるフェカリバクテリウム・プラウスニッツィイ(F.プラウスニッツィイ)の増殖を刺激し、神経伝達物質である幸せホルモン(セロトニンとドーパミン)を作りやすくしてくれて、それが脳に届き気分を良くしてくれるそうです。

今回のポイントは、同じリンゴやバナナなどの果物には同じ効果は見られなかったのですが、オレンジやミカンのような柑橘類にだけ見られたそうです。

■さらに詳しく!

●柑橘類の摂取量が多い人は、うつ病発症リスクが約**20-22%**低下する関連が見られた(「1日1個程度」の摂取でこの効果が示唆される)。

●柑橘類摂取により、腸内細菌のうちFaecalibacterium prausnitzii(F. prausnitzii)の存在量が増加する傾向が確認された。

●F. prausnitziiは善玉菌の代表格で、抗炎症作用のある短鎖脂肪酸(特に酪酸)を産生し、腸のバリア機能を維持したり、全身の炎症を抑えたりします。

●うつとのつながり:この菌が産生するSAM(S-アデノシルメチオニン)という物質が、セロトニンやドーパミンといった脳内神経伝達物質の合成を助け、腸-脳軸(gut-brain axis)を通じて精神状態に良い影響を与える可能性が示唆されました。うつ病患者ではこの菌が少ない傾向も複数のコホートで一致しています。

●柑橘類(オレンジ、みかん、グレープフルーツなど)にはフラボノイド(ナリンゲニン、ヘスペレチンなど)や食物繊維、ポリフェノールが豊富に含まれ、これらがプレバイオティクス(善玉菌のエサ)のような働きをしてF. prausnitziiなどの有益な菌を増やしやすいと考えられています。

●オレンジなどの柑橘類を日常的に摂取することは、腸内細菌叢のバランスを善玉寄りにシフトさせ、特にF. prausnitziiを増やして腸-脳軸経由でメンタルヘルスをサポートする有望な手段の一つと言えます。

■【補足】Dietary flavonoid intake and risk of incident depression in midlife and older women123

「食事でとるフラボノイドっていう成分が、うつ病を予防できるのか?」を調べた研究で、フラボノイドの種類(アントシアニンとかフラバノンとか)や、それが入ってる食べ物(ベリーとかオレンジとか)をたくさん食べる人が、うつ病になりにくいか、また65歳以上の看護師さんたちに絞って、お年寄りのうつ病にも効くかをチェックしたところ、フラボノイドをたくさん食べる人は、うつ病になる確率が少し減るそうです。

特に、アントシアニン(ブルーベリーとかに多い)やフラバノン(オレンジとかに多い)が効いていると考えられ、またお年寄りでも同じ傾向が見られました。

つまり、果物や野菜をいっぱい食べると、うつ病になりにくくなる可能性があるということです。

【補足】

腸内細菌の加齢が記憶力の低下・物忘れ・認知症の原因の一つ!?によれば、腸を整えて腸内細菌を若くすることが老化予防になる可能性があることがわかりました。

その一つの方法として、オレンジを食べることによって腸内環境を整えるのがいいかもしれません。

■まとめ

オレンジを1日1個食べるだけでうつ病リスクが20%下がる!

脳腸相関(腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経へ働きかけること)という腸と脳の強いつながりを示唆する研究がありますが、これまで柑橘類と脳に関連があるとはわかっていませんでした。

魚は脳の栄養だとよく言われますが、これからは柑橘類は心と脳の栄養だといわれるようになるかもしれませんね。

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P.S.

起こせ!みかんmovement!みかんレシピの開発で日本のみかんを盛り上げたい!によれば、みかんの消費量は全盛期から77%ダウンになっています。

こころの病気の患者数の状況(平成30年版厚生労働白書)
こころの病気の患者数の状況(平成30年版厚生労働白書)

平成30年版厚生労働白書のこころの病気の患者数の状況を見ると、気分障害の患者数が年々増加傾向にあります。

疑似相関かもしれませんが、ミカンの消費量が減って、気分障害の患者数が増えている現状を考えると、予防的に柑橘類を食べる習慣を身につけるというのは大事なことかもしれません。

そしてもう一つ、こころの病気ではなく脳の病気であるということを改めて見直さないと本当の意味で予防はできないのではないでしょうか?

【参考リンク】

「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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投稿日: 2025年11月28日 12:08

えごま油で認知症対策&うつ病予防|#林修の今でしょ講座

> 健康・美容チェック > 認知症 > EPA・DHA > エゴマ油 > えごま油で認知症対策&うつ病予防|#林修の今でしょ講座

2015年2月24日放送の「林修の今でしょ!講座」のテーマは「『油を食べ分けて病気を改善!体にいい油はどれだ?』 です。

最近ではエゴマ油やココナッツオイルなどいろいろな油が健康・ダイエット」に良い油として注目されています。

→ エゴマ油の健康効果 についてさらに詳しくはこちら

井上浩義先生(慶應義塾大学)が解説




【目次】

■認知症対策に「エゴマ油」

Chile Olive Oil

by catalina woken(画像:Creative Commons)

認知症対策には、えごま油。

えごま油は、脳の神経細胞に良い働き

認知症→脳の「神経細胞」が老化やストレスなどで死んでしまっている状態

認知症対策→神経細胞を減らさないことが大事

えごま油には、α-リノレン酸(体内では作ることができない必須の脂肪酸)が含まれていて、体内に入ると脳に大切な栄養素であるEPA・DHAに変化し、弱った「神経細胞」に刺激が与えて活発になるそうです。

番組による実験によれば、油は吸収が早いため、えごま油摂取後、30分で脳への効果が現れていました。

■うつ病に「えごま油」

また、えごま油はうつ病のリスクも軽減してくれるそうです。

うつ病は、認知症と同じ脳の病でもあります。

認知症の場合には進行を遅らせることは可能ですが、治すことは難しいです。

しかし、認知症と違い、うつ病の場合は神経細胞が弱っている状態なので、もう一回神経細胞を元気にすれば、病気になってしまった後でもえごま油は良い効果をもたらしてくれるそうです。

アメリカのハーバード大学公衆衛生大学院の発表によると、10年間にわたって5万人以上の女性を対象にした研究によれば、リノール酸の摂取を控え、α-リノレン酸を与えたところ、うつ病の発生が減少したそうです。

→ エゴマ油 についてさらに詳しくはこちら

【関連記事】




●えごま油の効果的な摂り方

EPA・DHAの1日の目標摂取量2gがえごま油は大さじ一杯で摂取できるので、1日大さじ1杯摂ると良い。

ただ、えごま油には熱に弱いという特徴があり、またタンパク質(脳の神経細胞同士のつながりを助ける)と一緒に摂るといいため、おすすめの食べ方としては、卵かけご飯にかけて食べることをおすすめしていました。

また、味噌汁に大さじ一杯のえごま油をかけたり、茹でた鶏の胸肉に大さじ一杯のえごま油をかけるのもオススメなのだそうです。

→ エゴマ油 についてさらに詳しくはこちら

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

●認知症予防に効果が期待!えごま油×にんにく

2017年4月18日放送の「林修の今でしょ!講座」によれば、えごま油とにんにく両方をとると認知症予防の効果がさらに期待できるそうです。

細胞膜を柔らかくし、脳に必要な栄養成分を入りやすくするそうです。

ビタミンB6・B12、葉酸を合わせてとるとよいそうです。

ビタミンB12:鮭、しじみ

葉酸:枝豆、モロヘイヤ

●えごま油&脳トレで認知機能アップ

エゴマ油摂取+脳トレ=認知症予防効果がある!?で紹介した公益財団法人しまね産業振興財団、しちだ・教育研究所、島根えごま振興会、島根大、島根県立大の研究チームが行なった実験によれば、毎日スプーン1杯分のエゴマ油を摂取し、週に1回、計算や読み書きなどの脳トレを実施したグループは何もしないグループよりも記憶力や論理的思考力などの知的柔軟性の評価項目が高くなったという結果が出たそうです。

●オメガ3の油は脂肪燃焼を助けてくれる効果がある

亜麻仁油(オメガ3)を摂取して運動すると脂肪燃焼を早める|#林修の今でしょ講座によれば、オメガ3系脂肪酸を摂取して運動をすると、脂肪燃焼を早めるという結果が出ているそうです。

運動する4時間前に飲むのが理想的なのだそうです。

●オメガ3を日常的にとっている人は体温が高い!冷え性対策にも

麻布大学の守口徹教授によれば、オメガ3を日常的にとっている人は体温が高いそうです。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

冷え性にはエゴマ油が効果的|エゴマ油は手足の末梢血管を拡張させてくれる|駆け込みドクターで解説した井上浩義先生(慶應義塾大学)によれば、エゴマ油は手足の末梢血管を拡張させてくれるので冷え性に効果的なのだそうです。

番組に出演していた天海祐希さんは、冷え性対策で運動や酵素風呂、オメガ3油を始めて、手足の寒さはなくなっていますとコメントしました。

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