視覚器官をバイパスして、カメラの出力を脳に直接入力する仕組み、2016年に臨床実験へ


Ben's Eye

by Dan Foy(画像:Creative Commons)

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映像を脳に直接入力するバイオニックアイ、2016年に臨床実験へ

(2015/12/21、ギズモード)

開発しているのはオーストラリアのモナシュ大学、Arthur Lowery氏率いる研究チーム。彼らはメガネにカメラを搭載し、そのカメラからの入力を処理ユニットを通じて脳に送ります。送られた信号は、それぞれ43個の電極を積んだ最大11枚のタイルに分割されます。

タイルの電極で脳のある部分を刺激することで、目の見えない人でも光が見えるのです。

最新式「人工眼」で視力回復に成功(2010/11/12)によれば、人工眼の仕組みは、カメラが拾った光をプロセッサ装置を通し、電気信号に変えて人工器官へ送信し、さらに器官から視神経へそのデータを送って脳に映像を見せる仕組みです。

今回の仕組みは、視覚器官をバイパス(迂回する)して、カメラの出力を脳に直接入力する仕組みとなっています。

Lowery氏は、このシステムは生まれつき目が見えない人においては効果がないかもしれないと考えています。

最近視力を失った人が対象になるそうです。

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