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■慢性的な大量飲酒、全てのタイプの認知症、特に早期発症型認知症の発症の危険因子
by Flavio~(画像:Creative Commons)
慢性的な大量飲酒、認知症との関連が明らかに
(2018/2/21、時事通信)
研究者らがフランスの早期発症型認知症の5万7000件以上の症例を調査した結果、半分を優に超える数がアルコール関連、またはアルコール乱用の診断が追加されたものであることが判明した。全体として、アルコール摂取障害は、あらゆる種類の認知症でリスクが3倍高くなることに関連付けられた。
The LANCET Public Healthに掲載された論文によれば、アルコール摂取障害は、すべてのタイプの認知症、特に早期発症型認知症の発症の主要な危険因子であるそうです。
■飲酒と認知症の関係
認知症の予防につながる9つのリスク要因|中年期の聴力低下・中等教育の未修了・喫煙・うつ・運動不足・社会的孤立・高血圧・肥満・2型糖尿病で紹介したLancetに掲載された論文には「飲酒」は含まれていなかったのですが、直接ではないにしても、認知症を予防することができるリスク要因と生活習慣とは深い関係があると考えられます。
アルコールと認知症|eヘルスネット
アルコール依存症および大量飲酒者には脳萎縮が高い割合でみられること、大量に飲酒したりアルコールを乱用した経験のある人では認知症になる人が多いといった疫学調査結果から、大量の飲酒は認知症の危険性を高めることが示されています。一方で少量ないし中等量の飲酒は認知症の原因にはならないのみならず、認知症の予防になる可能性があります。
eヘルスネットによれば、飲酒量が増えるほど脳が萎縮すること、大量の飲酒は認知症の危険性を高めるという報告があること、少量飲酒は認知症の予防になる可能性が示唆されていること、により、アルコールと認知症には関係があると考えられます。
【参考リンク】
- Michaël Schwarzinger, MD’Correspondence information about the author MD Michaël SchwarzingerEmail the author MD Michaël Schwarzinger, Prof Bruce G Pollock, MD, Omer S M Hasan, BA, Carole Dufouil, PhD, Prof Jürgen Rehm, PhD for the show QalyDays Study Group Contribution of alcohol use disorders to the burden of dementia in France 2008–13: a nationwide retrospective cohort study The LANCET Public Health DOI: https://doi.org/10.1016/S2468-2667(18)30022-7
【参考文献】
- 松下幸生, 丸山勝也. アルコール依存と認知症. からだの科学 251: 39-44, 2006.
- Mukamal KJ, Kuller LH, Fitzpatrick AL et al. Prospective study of alcohol consumption and risk of dementia in older adults. JAMA, 289:1405-1413, 2003. doi:10.1001 / jama.289.11.1405
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