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【目次】
■Deepmind、アメリカ退役軍人省(VA)との提携|約70万人分のデータをディープラーニング用学習データとして活用し、急性腎障害(AKI)のアルゴリズムの改善・開発を目指す
参考画像:Researching patient deterioration with the US Department of Veterans Affairs(2018/2/22、Deepmind)
Researching patient deterioration with the US Department of Veterans Affairs
(2018/2/22、Deepmind)
Studies estimate that 11% of all in-hospital deaths are due to patient deterioration not being recognised early enough or acted on in the right way.
Deepmindのプレスリリースによれば、Deepmindはアメリカ退役軍人省(VA)との医療研究パートナーシップを結んだそうです。
ある研究によれば、病院内での死亡の11%は早期に発見しているか、適切な処置を行なっていれば避けられるものであったそうで、今回の提携で手に入れた約70万人分の退役軍人の匿名化した診療記録をディープラーニング用学習データとして活用することにより、患者の悪化の危険因子の特定や発症を正確に予測できるかどうかの判断をするための分析を行うそうです。
We’re focusing on Acute Kidney Injury (AKI), one of the most common conditions associated with patient deterioration, and an area where DeepMind and the VA both have expertise. This is a complex challenge, because predicting AKI is far from easy. Not only is the onset of AKI sudden and often asymptomatic, but the risk factors associated with it are commonplace throughout hospitals. AKI can also strike people of any age, and frequently occurs following routine procedures and operations like a hip replacement.
Our goal is to find ways to improve the algorithms currently used to detect AKI and allow doctors and nurses to intervene sooner.
Deepmindの目標は、現在予測することが難しい急性腎障害(AKI)のアルゴリズムを改善し、医療関係者が早期発見できるようにすることなのだそうです。
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■まとめ
腎臓の機能には、老廃物のろ過と排出、血圧の調節、ホルモンの分泌という機能があるだけでなく、腎臓は『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』『肝腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要|#NHKスペシャルで紹介した京都大学大学院医学研究科の柳田素子教授によれば、腎臓は『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』『肝腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要となっているそうです。
アメリカ腎臓学会の調査チームによる分析によれば、入院患者のうち5人に1人が急性腎障害(AKI)を発症していたそうです。
人工透析技術の進歩によって、腎臓が悪化したという直接的な原因が死因になることは少ないのですが、腎臓は様々な臓器と関係があり、最近では、急性腎障害(AKI)になると、さまざまな臓器に炎症が出たり、障害が出ることがわかってきているそうで、それが多臓器不全につながっていたり、多臓器不全から急性腎障害(AKI)が起きるということがあるそうです。
危険因子を特定でき、急性腎障害を早期発見することができればその他の病気を防ぐことにもつながるのではないでしょうか?
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