> 健康・美容チェック > 心筋梗塞 > 家の中の温度差や熱い風呂で心筋梗塞になることがある!?|たけしのみんなの家庭の医学
2011年1月25日放送のみんなの家庭の医学では、「病を招く!冬の家の危険な場所 徹底解明スペシャル」でした。
□寒さが増す時期に注意!命を落としかねない家の中の危険な場所
by Endre Majoros(画像:Creative Commons)
番組のケースでは、家の中の温度差で心筋梗塞になる例を紹介していました。
<病名>心筋梗塞
心臓の血管に血の塊・血栓が発生し、血管を塞いで血流がストップ。その結果、心臓の組織が壊死し、死に至ることもある病。
今回のケースの大きな原因として、家の中の温度差があるそうです。
私たちの血管は、温度の高い場所では熱を放出しようと広がり、温度の低い場所に移動すると、今度は熱を逃がさぬよう収縮するため、血圧が急激に上昇。
この温度差が大きいほど血圧は上がり、危険度が増してしまうのです。
温度差によって、血圧が上がることで、心筋梗塞になることがあるそうです。
血管の内側にプラークができていました。それがこの急激な温度変化で血流が早まり、プラークが傷ついたことで、血小板が集まって血栓が発生。
心筋梗塞を発症したと考えられるのです。
長年の高血圧による動脈硬化によって、心筋梗塞になりやすい状況にあったことも原因にありそうです。
→ 高血圧 について詳しくはこちら
→ 動脈硬化 について詳しくはこちら
□ 【実験】熱いお風呂は要注意!?
データによれば、お風呂での死亡者はこれから2月にかけてがピーク。
冬にお風呂で亡くなる人は、夏場のなんと10倍にも達するのです。
死因は主に心疾患や脳疾患に起因する溺死。
お風呂こそが、冬の家で最も気をつけるべき場所なのだそうです。
なぜ冬にお風呂でなくなるひとが多いのでしょうか。
それは、「お湯の温度」に関係があるそうです。
温度別の死亡者数を見ると、お湯の温度が43℃の時の死亡者が圧倒的に多いのです。
実験結果をみると、
入浴直後から血圧と心拍数が急上昇。
このような血圧と心拍数の急激な上昇は、心臓に大きな負担をかけ、心不全などの危険が増すのです。
さらに、お風呂からあがる直前に採取した血液を調べると、入浴前に比べ、10分間の入浴後の血液は格段に粘りを増し、今にも通路を塞いでしまいそうな状態に。
これは、赤血球や血小板などがお互いにくっつき固まりつつある状態で、血管を詰まらせる血栓の原因となるのです。
また、血液が固まりやすくなったのも、お湯の温度が関係していると先生は言います。
こうなると、お互いくっつきやすくなり、固まって血栓になりやすくなります。
43℃というお湯の温度は、心臓や血管に負担をかけ、さらに血液を固まりやすくするため、心筋梗塞や脳梗塞の大きな原因となるのです。
43度というちょっと熱い温度は、血圧と心拍数が急上昇することで心臓に負担をかけ、そして赤血球や血小板がくっつきやすくなり、固まって血栓になりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞の大きな原因となるそうです。
→ 心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら
→ 脳梗塞 について詳しくはこちら
【補足】入浴事故にご注意を 激しい温度差…血圧も急変動
安全な入浴のための7カ条
1.体調の悪いときは入浴を避けましょう。
2.家族などに知らせてから入り、途中で声をかけてもらいましょう。
3.シャワー、かけ湯などでお湯に体を慣らしてから入りましょう。
4.42度以上の熱いお湯での入浴は避けましょう。
5.入浴前後に十分に水分を摂りましょう。
6.特に、冬期間は、脱衣所、浴室などを暖めて、居間の室温差をなくしましょう。
7.飲酒後の入浴は避けましょう。
【補足】なぜ、42度以上の熱いお湯への入浴は避けたほうがよいのか?|ためしてガッテン
42度以上の熱い風呂に入ると、血圧が上昇し、その後血圧が急下降します。
異常な血圧低下が起こったことによって、失神し、場合によっては、お風呂の中でおぼれてしまうこともあるようです。
番組では、入浴時に気を付けてほしい人を紹介していました。
○熱い風呂が大好きな人(驚がく反応等の結果、血圧低下を起こしやすい)
○動脈硬化のある人(血管にしなやかさがないため、血圧が急上昇・急降下しやすい)
○高血圧の人(元々血圧が高い人ほど、下がるときの幅も大きい)
○65歳以上(動脈硬化、高血圧になっている割合が高い)
○飲酒後に入浴する人(飲酒や食事のあとは、血圧が下がっている)
→ 心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら
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