CAINZ PickUp Locker

カインズがDXで「IT 小売企業」を目指す!





CAINZ PickUp Locker
CAINZ PickUp Locker

参考画像:ホームセンター業界初!取り置き専用ロッカー「CAINZ PickUp Locker」を設置(2019/11/19、カインズ)

「IT 小売企業」へさらに加速 売り場・在庫検索アプリ「Find in CAINZ」 (2019/10/18、カインズ)によれば、カインズは、2019年度よりスタートさせた3カ年中期経営計画「PROJECT KINDNESS」の戦略の柱のひとつ、「デジ
タル戦略」を早期に実現すべく、デジタルアドバイザリーボードの設置や米国シリコンバレーでのCVC設立など国内外における最先端のテクノロジーを享受できる体制を整備しているそうです。

そのうちの一つが「Find in CAINZ」。

お客さんから従業員への質問の約8割が、「この商品はどこにあるの?」という売り場に関する内容が約8割を占めており、ホームセンター特有の店舗の広さや幅広い品揃えがあるため、スピーディかつ的確に対応するのが難しいという悩みがありました。

「Find in CAINZ」は、商品名やキーワード、JANコードを入力すれば、その商品の売り場や在庫数などを即時に把握できる従業員専用の検索アプリを接客時や品出し時に活用しているそうです。

モノタロウや楽天も「商品を見つける時間の短縮」に投資をしていましたが、自分が欲しい商品が見つからないというユーザー側の煩わしさを取り除くことによってUXの強化し、売上拡大を目指すという点では多くの企業が共通しているんですね。

この2つは「クリック&コレクト」の考え方ですよね。

クリック&コレクトとは、ECサイトで商品を購入し、直接自宅にデリバリーするのではなく、リアル店舗や宅配ボックス、ドライブスルーなどの自宅以外の場所で商品を受け取る(テイクアウト)する仕組みです。

ECサイトでは在庫表示がされていますが、これをリアル店舗の在庫状況をスマホで見れるようにすることも「クリック&コレクト」に含まれる考え方です。

アマゾンの「レジなしでの買い物」がオープン!Amazon Goの仕組みをYouTube動画から考えるでは、一度とったものを戻すというような動作もディープラーニングで学習するということを紹介しました。

「アフターデジタル」で紹介されている中国の無人コンビニを運営する企業では、無人コンビニ事業を拡大することが目的ではなく、「人は買い物をする際、どのように悩むのか」「買おうと思っていたものを間違える理由は何か」「別のものに変える時はどのような行動をとるのか」「ポップをどのようにしたら気づいてもらえるのか」などリアル店舗での顧客の購買行動をデータとして蓄積・解析し、リアル購買行動データのビジネスを展開することを計画しているという話がありました。

つまり、小売店は顧客のことを知っているようで、知らないことがまだまだ多いわけであり、リアルの購買行動データは宝の山になる可能性が高いということです。

■まとめ

商品の仕入れや物流は規模の経済の強みを生かしながら、顧客に対してはまるで小さな商店の店主のように顧客のそれぞれの好みにあったものを提案できるようにするかが小売りの課題になっています。

小売りのDXを実現するためには、あまりにも市場が大きく、また難易度も高いため、様々なプレーヤーによる試行錯誤・英知の結集が必要になるのではないでしょうか?

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