スローモーション・マルチタスクは、人生を、能動的に、ロングズームの視点で、同時並行的にプロジェクトを進めていくことにより、集団の影響ではなく、自分自身の生き方によって「隣接可能性」を探り、液体のネットワークに変え、イノベーションを起こす方法

スローモーション・マルチタスクは、人生を、能動的に、ロングズームの視点で、同時並行的にプロジェクトを進めていくことにより、集団の影響ではなく、自分自身の生き方によって「隣接可能性」を探り、液体のネットワークに変え、イノベーションを起こす方法




スローモーション・マルチタスクは、人生を、能動的に、ロングズームの視点で、同時並行的にプロジェクトを進めていくことにより、集団の影響ではなく、自分自身の生き方によって「隣接可能性」を探り、液体のネットワークに変え、イノベーションを起こす方法
スローモーション・マルチタスクは、人生を、能動的に、ロングズームの視点で、同時並行的にプロジェクトを進めていくことにより、集団の影響ではなく、自分自身の生き方によって「隣接可能性」を探り、液体のネットワークに変え、イノベーションを起こす方法

ジェイコブ・カルプ|unsplash

A powerful way to unleash your natural creativity (Tim Harford | TED@Merck KGaA, Darmstadt, Germany)

スローモーション・マルチタスクは、複数のプロジェクトを同時に走らせ、その時々の気分や状況で取り組むものを変えることであり、クリエイティビティを高める方法だと紹介されています。

このTEDトークを聴いて感じたのは、スローモーション・マルチタスクは、人生を、能動的に、ロングズームの視点で、同時並行的にプロジェクトを進めていくことにより、集団の影響ではなく、自分自身の生き方によって「隣接可能性」を探り、液体のネットワークに変え、イノベーションを起こす方法なのではないかということです。

自分の能力を引き上げたいなら優秀な社員の隣に座ろう!|有能なスタッフの隣に座ることで仕事の能力が3~16%高まる!オフィスデザインのアイデア|在宅勤務制度がダメな理由|生産的なグッドアイデアを作るツール=おしゃべりの場で紹介した「イノベーションのアイデアを生み出す七つの法則」(著:スティーブン・ジョンソン)にはこう書かれています。

イノベーションのアイデアを生み出す七つの法則

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ダンバーが作ったアイデア形成地図を見ると、イノベーションの中心地は、顕微鏡ではなくて、会議用のテーブルだった。

おしゃべりの場でのコミュニケーションによって、ある人の結論が、別の人にとってのきっかけとなることで、アイデアに大きな変化をもたらすことが考えられます。

凄いアイデアというのは誰かが一人きりで研究室に閉じこもって生まれるのではなく、実は人々が集まってコミュニケーションをとっている中で生まれているのだそうです

イギリス人の数学者アラン・チューリングが、第二次世界大戦中にドイツ軍の暗号エニグマを解読するドラマを中心としたストーリーである『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』では、パブのシーンである女性の何気ない一言が暗号エニグマの解読のヒントとなっています。

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研究室で一人で仕事をして顕微鏡を覗いていたのでは、考えが一カ所にひっかかって、最初にあった自分自身の偏見から抜けられない。

集団での会話にある社会的な流れが、個人の固体的な状態を液体のネットワークに変える。

Steven Johnson:スティーブン ジョンソン「良いアイデアはどこで生まれる?」(Jul 2010、TED Talk)

Community + Entrepreneurship: Tim Rowe at TEDxGrandRapids(2013/6/24、YouTube)

「イノベーションのアイデアを生み出す七つの法則」(著:スティーブン・ジョンソン)で紹介されている計算機学者のクリストファー・ラングトンによれば、イノベーション度の高い組織は「カオスの縁(秩序がありすぎる領域と無秩序すぎる領域との間にある領域)」に引き寄せられる傾向があるという見解を述べたそうです。

ラングトンはネットワークの状態を「気体・液体・固体」で表す見立てを行ない、液体のネットワークは組織が「隣接可能性(科学者のスチュアート・カウフマンが唱えている考え方で、新たなイノベーションがあるごとに、新たな経路が開けるというもの)」を探るのには有能な環境を生み出す、とあります。

この考え方を自分なりに捉えてみると、自分一人だとアイデアは固体の状態なのですが、二人以上の集団の中でコミュニケーションを行なうこと=液体ネットワークにのることで、アイデアに変化をもたらすということではないでしょうか?

働き方改革として在宅勤務が例として挙げられることがありますが、企業のイノベーションという視点からとらえると、一人で働く場合にはアイデアに大きな変化をもたらすことができないため、イノベーションが起こりにくいのではないかと思います。

スローモーション・マルチタスクの場合は、集団でのコミュニケーション・対話をまるで自分自身で行なうように、自分の人生における様々なプロジェクト一つ一つをまるで人と捉えて、ロングズームの視点で、同時並行的にプロジェクトを進めていくことにより、一つの発見が新たな経路を開くきっかけとなる「隣接可能性」を探り、プロジェクト間を移動することで固体の状態を液体のネットワークに変え、イノベーションを起こしているのではないでしょうか?