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継続的運動でコロナ重症化リスク低減 英で研究結果(2021/4/15、テレ朝news)で紹介されている英スポーツ医学ジャーナル(British Journal of Sports Medicine)によれば、2020年1月から10月までに新型コロナウイルス感染症と確認された米国の5万人近くの調査で、運動不足の人よりも毎週2時間半以上、運動をしていた人の入院率や死亡率などが大幅に低いという研究結果が出たそうです。
今回の調査結果で最も驚くことは、新型コロナウイルスと様々なリスク要因の関係性についていろいろと挙げられていますが、その中でも運動不足と新型コロナウイルス感染症の重症化との間に強いつながりがあったこと。
運動不足と新型コロナ 重症化や死亡率との強い関連性(2021/4/15、Forbes)によれば、研究者らが論文で「運動不足は喫煙や肥満、糖尿病、高血圧、心臓血管疾患、がんなどよく取り上げられるリスク要因と比べ、(入院や集中治療室への収容、死亡の)全ての場合において最も強力なリスク要因だった」と述べているそうです。
つまり、この研究結果を参考にすると、継続的な運動をすることが、私たち個人で新型コロナウイルス感染症の重症化や合併症を防ぐためにできる最も効果的な行動の一つといえそうです。
【関連リンク】
- Sallis R, Young DR, Tartof SY, et al. Physical inactivity is associated with a higher risk for severe COVID-19 outcomes: a study in 48 440 adult patients. British Journal of Sports Medicine Published Online First: 13 April 2021. doi: 10.1136/bjsports-2021-104080
■まとめ
「コロナ太り」の検索数が急上昇!自宅でできるコロナ太りを解消する方法とは?で紹介した自粛要請・緊急事態宣言後、1日3,000歩未満が約3割に急増!「新型コロナウイルス流行下での生活習慣の変化」第2弾調査を公開(2020/4/23、RPTIMES)で健康アプリのユーザーを対象に調査した結果によれば、自粛とともに歩数は減少し、緊急事態宣言前後では1日3,000歩未満が約3割となっていました。
運動不足に起因する健康問題による経済損失は年間7兆円にのぼる!|研究によれば、日常的な運動不足に起因する健康問題により、2013年の世界の経済損失は約675億ドル(約7兆円)にのぼるそうです。
100万人以上の人々を対象とした調査によれば、ウォーキングやサイクリングなど、1日に少なくとも1時間の身体活動をすると、1日8時間座ることに関連する死亡リスクを相殺する可能性があるそうです。
運動不足と新型コロナ 重症化や死亡率との強い関連性(2021/4/15、Forbes)で紹介されている米保健福祉省(HHS)が出した指針では、中強度の運動を週150~300分、または激しい有酸素運動や、激しい運動と中強度の運動の組み合わせを週75~150分することが推奨されているそうです。
新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐためにも、生活習慣病や認知症を予防するためにも、運動する機会を増やしましょう!
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