by Dennis Wong(画像:Creative Commons)
(2008/11/12、時事通信)
鼻炎などで鼻詰まりが起きると、詰まった側の鼻でにおいをかげなくなるが、こうした時にもう片方の鼻からの情報を集めるため、脳がにおい知覚の領域の働きを素早く切り替えていることが東京大大学院の研究で分かった。
東京大大学院の研究によれば、鼻詰まりが起こると、詰まっていないもう片方の鼻から情報を集めるようにと、脳が即座に対応し、においの知覚領域の働きをすばやく切り替えているのだそうです。
また、他の体の感覚の中には、これだけすばやく切り替える感覚はないようなのです。
論文の共著者で、同研究科の森憲作教授は「視覚や聴覚では、これだけ素早い切り替えはない。嗅覚(きゅうかく)は動物にとって重要な情報なので、異物をクリアする際にも遮断しないよう、片鼻ずつ鼻が詰まる生理現象が知られている。脳もそれに対応しているのではないか」と話している。
嗅覚がそれだけ動物にとって大事な機能だといえるのでしょうね。