【NHKスペシャル】「#みんなの更年期」まとめ

【NHKスペシャル】「#みんなの更年期」まとめ





【NHKスペシャル】「#みんなの更年期」まとめ
【NHKスペシャル】「#みんなの更年期」まとめ

TylerNix|unsplash

2022年4月16日にNHKスペシャル「みんなの更年期」が放送されました。

■武内陶子NHKアナウンサーも更年期症状に悩まされていた

武内陶子NHKアナウンサーも首から上だけカーッと暑くなったり、かいたことのない変な汗がダーッと出たりといった更年期症状に長い間悩まされていたそうです。

■更年期とは

更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状によれば、女性の場合、卵巣機能が衰えはじめ、女性ホルモンの分泌が減少する「閉経を迎える前後の期間」のことをいいます。

更年期が始まる時期には個人差がありますが、閉経年齢で最も多いのが、50歳だといわれますので、45歳から55歳ぐらいがその目安といえます。

■更年期障害の症状

更年期障害とは、ホルモンバランスの乱れが原因の身体的・精神的不調のことであり、自律神経失調症の一つです。

更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。

エストロゲンの分泌量が減ると、脳は盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌し、卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。

しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することが出来ないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。

そして、ホルモンバランスの乱れによって次のような症状が現れます。

例えば、脳は「暑い」と判断すると、皮膚の血管の血流量を増やすように促し、これによって、皮膚から熱が発散されるのですが、エストロゲンが減少すると、自律神経が変調をきたし、暑くないのに血流を増やし、ホットフラッシュを引き起こします。

→ 女性が更年期に太る3つの原因|更年期に太りやすい女性は生活習慣病に注意! について詳しくはこちら

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男性更年期障害

【#クロ現プラス】男性更年期障害の治療(血液検査・ホルモン補充療法・漢方薬)|がんや認知症も!?コワ~い“男の更年期障害”|テストステロンが減少するとどうなる?によれば、テストステロンが低下し男性更年期症状が現れる男性更年期障害のことを、医学的には、「LOH(ロー)症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」といいます。

テストステロンが減少すると、筋力の低下や性機能の低下、発汗、不眠などの更年期症状が現れます。

また、やる気が出ない、イライラするといった症状も現れます。

男性更年期障害(LOH症候群)のサイン|どんな症状に注意したらいいの?

■更年期離職について

日本女子大学の周燕飛教授がNHKと専門機関が共同で行ったアンケートをもとに算出したところ、更年期症状が原因で仕事を辞めざるを得なくなる、いわゆる「更年期離職」を経験した人は、今の40代と50代で57万人に上るとみられ、それに伴う経済損失は年間でおよそ6300億円に達すると推計されるそうです。

→ 「更年期離職」による経済損失6,300億円!40代・50代で推計57万人が更年期症状が原因で仕事をやめざるを得なくなった経験がある

■なぜ日本では国際的な標準治療であるホルモン補充療法(HRT)が浸透していないの?

更年期症状を改善するホルモン補充療法を実施した医師は48%!理由は知識不足や経験不足!によれば、理由は2つあります。

一つは、知識不足・経験不足。

もう一つは、経営的に採算が合わないこと。

■更年期を語れる社会

更年期の症状があらわれる直接の原因は、エストロゲンの減少ですが、それを悪化させる要因のひとつがストレスです。

更年期症状を悪化させる要因の一つが「ストレス」であり、ストレスの元となっているのが、「更年期」自体が恥ずかしいというようなタブーになっていることにあるのではないでしょうか?

更年期に対する周囲の理解を深めていき、「更年期」がタブーであることをいかに変えていけるかどうかが大事になってきます。

■イギリスで起きている「更年期ムーブメント」

イギリスでは、更年期の問題を国の重要課題として取り組むことが決まり、ホルモン補充療法への補助や、企業や教育現場の対策が打ち出されているそうです。

更年期症状を改善するホルモン補充療法を実施した医師は48%!理由は知識不足や経験不足!

■まとめ

これからの企業の目標は「#健康経営」!?|「健康経営」のために企業はどのように取り組んだらいいの?によれば、生産年齢人口の減少や生活習慣病患者・メンタルヘルス不調者の増加といった社会情勢の変化によって、労働力の確保が困難になったり、従業員の健康悪化が企業経営に大きく影響を及ぼすことがわかってきていることから、企業が従業員の健康づくりを支援して、健康悪化による経営リスクを引き下げようという動きが健康経営に注目が集まっている背景にあります。

健康と生産性の関係|出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっているによれば、出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっており、それが企業の生産性損失コストの多くを占めているようです。

ダウ・ケミカルのCEOアンドリュー・リバリスによれば「我々が使う機械と同様に、社員も十分にケアすれば、有病率が減り、医療費、業務遂行障害、生産量低下によるコスト(=損失)が削減できる」と語っています。

つまり、企業側が積極的に従業員の健康づくりを支援することが企業の生産性を上げることにもつながり、医療費負担の軽減、労災発生を未然に防ぐ、そして今回のケースのように更年期による離職を防ぐことにもつながります。

国全体が「健康経営」に取り組むことができれば、更年期は大なり小なり、男性でも女性でも起きるわけだから、社会でサポートしていこうという雰囲気ができ、未然に症状を緩和する治療が進んでいくと、結果的にいい方向に進むのではないでしょうか?

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら