口腔内アセトアルデヒド濃度と舌苔の付着面積との関係

なぜお酒を飲むとくさくなるの?





お酒飲むとくさくなるのは“ガス”が原因だった 翌日に残さない口臭対策(2023/12/23、TBS NEWS DIG)

日本歯科大学付属病院総合診療科 小川智久 准教授
「その正体はアセトアルデヒドという物質です。アルコールを体内で分解するとアセトアルデヒドという物質が出てきます。それが体内を周り、肺から出てくると“ガス”となり、『お酒くさい』という状態になるわけです」

なぜお酒を飲むとくさくなるの?その理由は「アセトアルデヒド」でした。

体内に入ったアルコールの大半は肝臓で代謝され、アルコールはアセトアルデヒドを経てアセテート(酢酸)に分解され、そのアセテートは血液によって体内を流れ、筋肉などで水と二酸化炭素に分解され、尿・汗・呼気として体外に排出されるというのが一連の流れです。

このアルコールの代謝・分解する過程で出てくる「アセトアルデヒド」がガスとなり、「お酒臭い」という状態になるそうです。

ちなみに、このアセトアルデヒドには注意が必要です。

舌の汚れを清掃をすることがガン予防につながる!?|「舌苔」の面積が大きいほど、呼気に含まれる発がん性物質アセトアルデヒドの濃度が高い!?|岡山大学岡山大学大学院の森田学教授、横井彩(医員)の研究グループによれば、舌の表面についた白い汚れ「舌苔(ぜったい)」の面積が大きい人ほど、発がん性物質アセトアルデヒドの呼気中濃度が高いことがわかったそうです。

またアセトアルデヒドには、発がん性があることが分かっており、食道や口の中のがんの原因になると考えられているそうです。

口腔内アセトアルデヒド濃度と舌苔の付着面積との関係
口腔内アセトアルデヒド濃度と舌苔の付着面積との関係

参考画像:舌表面の汚れはアセトアルデヒドの発生源|岡山大学スクリーンショット

舌表面の汚れはアセトアルデヒドの発生源|岡山大学

舌苔を取り除くと呼気に含まれるアセトアルデヒドの濃度が減少することから、舌の清掃をすることががん予防につながる可能性がありそうです。







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