水と塩を手に付けて、作りたい分量のご飯を手に取り、具材を入れ、おにぎりを握ります。

おにぎりを握る時に手袋/ラップを使って握る?それとも素手で握る?あなたはどっち?【食中毒対策】




塩むすびの動画をあげたら、コメント欄で「おにぎりを握るとき手袋を使う?使わない?」論争がスタートしてました。

【手袋/ラップ派】

●素手で❓おにぎり❓ 家庭でも 手袋使いますよ。 自分が食べる分は良いですけど。 子どもに食べさせる分も ラップで包みますよ~。

【素手派】

●下手にゴム手袋なんかして握ってもらうより、手の塩が染みてる塩むすびが全然美味しい。。。

素手の方が愛情がこもってるみたいなことは置いておいて、ポイントとなるのは「衛生への意識の高さ」であり、意見の分かれ目となるのはもしかすると、お弁当に入れる人とお昼ごはんなどですぐに食べる人との差ではないでしょうか?

料理を作ってからすぐ食べる時には菌を意識することがなくても、お弁当などで作った料理を置いておくと菌が増加してしまいます。

おにぎりは素手で握っちゃダメ!「菌をつけない・増やさない・やっつける」たった2時間で菌は食中毒を起こす量に増殖する…まだまだ暑い日々が続く中、食中毒予防に効果的な3原則(2023/9/20、TBS)で紹介されているおにぎりを作る際、付着する菌の数を調査したデータ(おにぎり1グラムあたりの黄色ブドウ球菌)がわかりやすいです。

「水で手を5秒洗って素手で握る」

作った直後 200個 → 5時間後 3.5万個 → 10時間後 110万個

「石鹸で洗い、素手で握る」

作った直後 100個 → 5時間後 2,400個 → 10時間後 1.6万個

「石鹸で洗い、ラップで握る」

作った直後 0個 → 5時間後 0個 → 10時間後 0個

このデータを見ると、「時間をおいて料理を食べること」と「素手で触ること」は食中毒のリスクが高まることがわかります。

おにぎりは素手で握っちゃダメ!「菌をつけない・増やさない・やっつける」たった2時間で菌は食中毒を起こす量に増殖する…まだまだ暑い日々が続く中、食中毒予防に効果的な3原則(2023/9/20、TBS)でコメントしている熊本県健康危機管理課 笹岡奈々さんによれば「1番増殖の早い菌で2時間後には食中毒を起こす菌量まで増殖するので、作った料理はすぐ食べてください」ということで、菌の増殖スピードの早さには驚かされます。

私達が食中毒を起こさないようにするためには、料理をする時に素手で触らないことと保管をする時は保冷材などで冷やすことなどを意識することが必要です。

おにぎりをにぎるときは、すぐに食べる時は素手でもいいですが、お弁当などに入れる時には、食中毒菌をつけないため、ラップや使い捨て手袋を使うようにしましょう!

【追記(2024/6/28)】

食中毒対策のためにはおにぎりをラップを使って握るといいと思っていましたが、もう一つ大事なポイントがありました!

弁当のおにぎり「ラップで握ったまま」はNG?ブロッコリーにも注意!食中毒対策を専門家&管理栄養士がW解説【ひるおび】(2024/6/27、TBS NEWS DIG)によれば、ラップの中に蒸気がたまると菌が増殖してしまう可能性があるため、おにぎりをラップで包む前に、1分ほど粗熱をとってから握り、蒸気をきちんと逃がしてから包むとよいそうです。