マイナカードで”独身証明”可能に マッチングアプリでの詐欺防ぐ狙いも
(2024/6/18、テレ朝ニュース)
このニュースはマッチングアプリに登録する際に、マイナンバーカードで独身証明ができるようになるというニュースです。
このニュースの気になる点は1)独身証明書とはどんなもの?、2)なぜマッチングアプリの登録に独身証明書が必要なの?の2点です。
1)独身証明書とは?
独身証明書とは公的に「独身(民法732条の「重婚の禁止」の規定に抵触しない)」であることを証明するもので、これまでは市町村の役所の窓口での手続きが必要でしたが、8月以降はマイナポータルを通じて証明ができるようになります。
婚活に必須!役所で見るあの「独身証明書」 以前は国際結婚で急増(2018/10/20、Withニュース)によれば、独身証明書には、1)国際結婚の手続きをする際に「独身であることの証明」を求められていたこと、2)結婚相談所の入会には独身であることの証明に戸籍抄本の提出を求められていたが余分な情報が多いことからシンプルなものに変わった、という歴史があるそうです。
2)なぜマッチングアプリの登録に独身証明書が必要なの?
マッチングアプリの登録に独身証明書を必要にすることによって、1)既婚者の登録を防ぐ、2)ロマンス詐欺などの犯罪目的でのマッチングアプリへの登録を減らす狙いがあるようです。
既婚者の【本音】3割がマッチングアプリに興味!? 20、30代男女に調査(2021/9/17、マイナビニュース)によれば、「婚姻中(結婚している状態)にマッチングアプリを利用したことがありますか」という質問に「今はしていないが、利用したことはある」(15.5%)、「現在も利用を継続している」(6.75%)というアンケート結果が出ており、この時は2021年時点でしたので、もっと多くなっている可能性もあります。
今回のニュースで既婚者のマッチングアプリへの登録を減らす狙いがあるということは、つまりはそれだけ既婚者がマッチングアプリに登録しているということなんでしょうね。
また、独身証明を必要とするマッチングアプリは、独身同士のマッチングが可能であることがメリットになり、独身証明がないマッチングアプリとは棲み分けができるようになるのではないでしょうか?
ちなみに、マッチングアプリで検索すると、既婚者専用マッチングアプリがあり、倫理的な問題はあるにしても、こちらの方が既婚者であることを隠しているわけではないので、ある意味正直と言えるかもしれません。