給食のびわでアレルギーか 児童ら126人症状訴え 山梨 富士吉田
(2024/6/25、NHK)
富士吉田市の学校給食センターによれば、山梨県富士吉田市の小中学校11校で給食を食べた児童と生徒合わせて126人がのどの痛みや目のかゆみなどの症状を訴えました。
びわによるアレルギーではないかと考えられる理由は、びわを除いて同じメニューが提供された保育園では症状が出なかったため。
花粉症の人で「口の中がピリピリしびれる」は要注意!野菜や果物でアレルギー反応が起きる!?
花粉症の原因物質(アレルゲン)と似た物質は果物や野菜の中にも含まれていて、花粉症の患者が特定の果物や野菜などを食べると、口や唇、喉などにかゆみやピリピリ感を生じることがあります。こうしたアレルギー症状をOASと呼びます。
花粉のアレルゲンと似た構造を持つアレルゲンが含まれると報告されている食べ物は多く、代表的なものにリンゴ・モモ・キウイ(ハンノキ、シラカバなどの花粉)、スイカやメロン(カモガヤ、ブタクサなどの花粉)などがあります。
「口腔(こうくう)アレルギー症候群(OAS)」の症状である「果物を食べたときの口や喉のかゆみやピリピリ感」がみられるという結果が出ており、花粉症の子供は「OAS」の症状が出やすいと考えられるようです。
ビワは桃、梅、杏などのバラ科の植物であり、今回のアレルギーは「口腔アレルギー症候群(OAS)」ではないかと考えられます。
■花粉・食物アレルギー症候群(PFS)の症状
- 野菜や果物を食べると口の中がピリピリする
- のどの奥が腫れる
- 吐き気
- 腹部の不快感
【追記(2025年2月23日)】
「発症は花粉症との関連強い」小中学校で発生した集団“ビワアレルギー” 調査結果を大学教授らが発表 山梨県によれば、ブナ目であるシラカンバ・ハンノキ・ブナ・コナラなどにアレルギー反応を起こす花粉症の生徒が、構成するたんぱく質が似たバラ科のビワによって口腔アレルギー症状を起こしたということです。
なお、ブナ目に対して花粉症症状をもつ児童生徒らは、そうでない児童生徒らに比べて、ビワによるアレルギー症状を2倍起こしやすかったこともわかりました。
■まとめ
子どもの食物アレルギーを確認したうえで給食を提供しているとのことですが、今回のビワは対象外だったようです。
アレルギーに該当する食品が増えていくと給食で提供するメニュー作りも大変になるでしょうね。
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