汗アレルギーによるアトピー性皮膚炎がある!




あせもやニキビと間違えやすい「マラセチア毛包炎」や「癜風」の患者が増加中!?その理由とは?でマラセチア毛包炎や癜風について学んでいたところ、アトピー性皮膚炎について気になったことが一つ見つかりました。

アトピー性皮膚炎患者における汗アレルギーの原因物質を同定(平成25年6月6日、広島大学)によれば、汗がアトピー性皮膚炎の悪化因子であることはこれまでも知られていましたが、マラセチアという、ヒトの皮膚の表面に常在するカビの一種が分泌する蛋白質がアトピー性皮膚炎患者にアレルギー反応を起こすことがわかったそうです。

アトピー性皮膚炎における汗アレルギーによれば、汗はアトピー性皮膚炎の悪化因子であるものの、汗がどのようにして皮膚炎を悪化させるのかはわかっていなかったのですが、アトピー性皮膚炎の汗による悪化の背景に、ヒト皮表に分布するM.glo-bosaの分泌蛋白に対するⅠ型アレルギーが存在することが明らかになったそうです。

以前皮膚科の医師に「汗をかくとかゆみが出てくるんですが?」と相談したところ、「アレルギーというのはたんぱく質がなければならないので汗はアレルギー・アトピーの原因ではない」と言われたことがあります。

また、汗そのものがアトピー性皮膚炎の症状悪化の原因ではない!汗をかいて洗い流すことで症状改善でも汗自体がアトピー性皮膚炎の症状悪化の原因ではないと紹介しました。

また、大阪大学大学院医学系研究科情報統合医学講座(皮膚科学)室田浩之講師、松井佐起医員らの研究グループによれば、アトピー性皮膚炎において汗は悪化因子とされていますが、実際にはアトピー性皮膚炎ではヒスタミンによって発汗が抑制されていて、たとえかいていると感じていても体温調節に必要な量が出ていないことが確認されており、その結果、皮膚は熱をもち、病原体への抵抗性を失い、乾燥することでアトピー性皮膚炎が悪化すると考えられると紹介しました。

しかし、今回のニュースと関連して、汗自体に含まれるたんぱく質がアトピー性皮膚炎患者にアレルギー反応を起こすことがわかりました。

メカニズムは違うものの、マラセチア毛包炎や癜風、アトピー性皮膚炎もシャワー浴をするなど汗をかいたらきちんと取り除くことが重要なので、お肌が弱い方はしっかりとケアをしていきましょう!

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