新型コロナで増える後遺症、突然動けなくなる“クラッシュ”に注意 専門医に聞く原因と防止法(2024/8/22、メーテレ)では新型コロナの後遺症「クラッシュ」という症状が紹介されています。
■新型コロナの後遺症「クラッシュ」とは?
新型コロナの後遺症「クラッシュ」とは、一般的な医学用語ではなく、倦怠感などの軽いコロナ後遺症が残っている状態で、仕事を頑張りすぎたり、激しい運動を続けることで、ストレスが許容範囲を超えてしまい、ほとんど動けなくなり、3日以上寝込んでしまう慢性疲労症候群のことを言います。
コロナ感染で慢性疲労リスク4倍に!で紹介した米CDCなどのチームによれば、新型コロナウイルスに感染した人はしなかった人に比べ、その後に疲労感の症状が現れるリスクが1.68倍に、慢性疲労に発展するリスクは4.32倍に上ったそうです。
なぜ慢性疲労症候群になってしまうのでしょうか?
後遺症のメカニズムはまだわかっていないが、いくつかの原因は挙げられています。一つは、ミトコンドリアの機能不全。ミトコンドリアは細胞の発電所と言われ、エネルギー産生の場ですから、エネルギーが産生されなくなってしまうと、症状が悪化したり、回復に時間がかかる
スタミナアップ!ミトコンドリアを増やす2つの方法|#ためしてガッテン #NHKによれば、疲れにくい体になるためのカギは、細胞内の「ミトコンドリア」を増やすことなのだそうです。
なぜ、ミトコンドリアを増やすと、スタミナアップにつながるのでしょうか?
ミトコンドリアは、食事から得られる糖や脂質、酸素を使って、ATP(エネルギー)を作っています。
つまり、ミトコンドリアは体の筋肉や脳を動かすためには欠かせないものであり、ミトコンドリアを増やすということは、持久力の向上につながるのです。
では、どのようにすればミトコンドリアを増やすことができるのでしょうか?
ミトコンドリアを増やす方法のポイントは、「エネルギー不足の状態」をわざと作ってあげることで、ミトコンドリアを増やす細胞のスイッチがオンになること。
1.ちょっときつい運動をする
2.食事のカロリーを抑えたり、空腹の時間を長くとる
細胞の中には、「細胞内のATPの量」を監視している酵素があり、通常の運動ではATPが不足することなく、酵素が働くことはないのですが、少しきつい運動をすると、ATPが不足することで、酵素のスイッチがオンになり、ATPを作ろうと、ミトコンドリアが分裂をはじめて増えてくれるそうです。
ちょっときつい運動をする例として紹介したのが、「インターバル速歩」。
インターバル速歩とは、「速歩3分」「普通歩行3分」を交互に繰り返すウォーキング。
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しかし、ミトコンドリアを増やすスイッチは、少しキツめの運動を1分続けるだけでONになるため、こまめに一分ずつ早歩きをするだけでよいそうです。
信州大学大学院医学系研究科、スポーツ医科学講座の能勢博教授によれば、出来れば毎日行うといいのですが、毎日できない場合は、1週間のトータルの速歩時間が60分ぐらいになるように回数と時間を設定するとよいそうです。
ミトコンドリアを増やす方法2.食事のカロリーを抑えたり、空腹の時間を長くとる
「カロリー制限」をしたり、「空腹感を感じる」ことによってミトコンドリアを増やすことができるそうです。
その理由は、「長寿遺伝子」が働くためだと考えられているそうです。
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また、番組では、ミトコンドリアを増やしたり、その働きを助ける栄養素についても紹介しました。
●タウリン
イカやタコ、貝類(牡蠣)などに多く含まれる「タウリン」は、ミトコンドリアを増やす働きがあるそうです。
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●ビタミンB群・鉄
ウナギや豚肉などに多く含まれる「ビタミンB群」やレバーなどに多く含まれる「鉄」はミトコンドリアがATPを作り出すのを助ける働きをしてくれるそうです。
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■まとめ
コロナ後遺症「クラッシュ」の原因についてはっきりわかっているわけではありませんが、コロナ後遺症で悩まされている人の中には慢性疲労の人が多くなる傾向にあるようです。
対策としては新型コロナに感染しないことが一番ですが、もう一つの対策としては日ごろから体のケアを行なっておくこと、具体的に規則正しい食事と運動、そして休息をとること。
食事の中にはミトコンドリアを増やす食品・栄養を取り入れ、そしてちょっときつい運動をすることにより、疲れにくい体になっていくかと思います。