ニュースを見ているとマイコプラズマ肺炎と手足口病の患者数の増加が話題になっています。
■マイコプラズマ肺炎
【速報】「マイコプラズマ肺炎」全国の患者数が2週連続で過去最多更新 1医療機関あたりの患者数「1.94人」 手足口病も「警報レベル」超(2024年10月15日、TBS)によれば、発熱や長引く咳が特徴の、子どもに多くみられる感染症である「マイコプラズマ肺炎」の全国の患者数が2週連続で過去最多を更新したそうです。
マイコプラズマ肺炎の症状と原因とは?によれば、マイコプラズマ肺炎はウイルスと細菌の中間の微生物が原因。激しいせきと高熱が長引き、髄膜炎や脳炎などを併発する恐れもあり、30歳ぐらいまでの若い年代での発症が多いそうです。
マイコプラズマ感染症(マイコプラズマ肺炎)急増にあたり、その対策について(2024年10月22日、日本呼吸器学会)を参考に、マイコプラズマ肺炎の特徴についてまとめてみます。
- マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)と呼ばれる菌による呼吸器感染症で、一般的な肺炎と異なり、学童期から成人にみられ、高齢者には少ない感染症です。
- 発熱、倦怠感、頭痛、咽頭痛などの症状が出始めて、数日後に、咳(せき)が出てきます。せきは、痰を伴うことが少ない乾いたせき(乾性咳嗽とよびます)が特徴で、解熱し
た後も長く持続することがあり、「長引く頑固なせき」と表現されます。 - 新型コロナウイルス感染症のように、せきやくしゃみの飛散から感染が拡がる、いわゆる飛沫感染が主です。
- 飛沫感染しますので、マスク着用、換気、石けんによる手洗いなどの感染予防対策をしましょう。
マイコプラズマ肺炎の定点当たりの報告数の週別推移によれば、2020年から2023年までは激減していたものの、2024年になり、急激に増加し、また夏に急増していることも特徴的です。
■手足口病
Googleトレンドの急上昇ワード「手足口病」について調べてみた!によれば、例年は夏ごろに乳幼児を中心に流行る感染症ですが、2024年は早いうちから流行し始め、全国的に広がっています。
#ナイナイ #矢部浩之 さんもかかった!夏に流行する「手足口病」はどんな病気?|手足口病の症状・原因・予防法を参考に、手足口病の特徴をまとめてみます。
- 症状としては、口の中や手足などに水ほうができます
- 乳幼児を中心に夏(例年7月中旬から下旬に掛けてピークになることが多い)に流行
- 手足口病の予防法としては、感染を防ぐため、排便後やおむつ処理後の手洗いを徹底することみたいですが、治った後や無症状でもウイルスが排せつされることがあり、保育施設や幼稚園での流行を防ぐのは困難なようです。
- 特効薬はなく、対症療法しかない
手足口病は2019年に大流行して以来患者は増えていませんでした。
つまり、新型コロナウイルスの感染拡大で、社会全体で感染予防対策が行われたことにより、マイコプラズマ肺炎や手足口病の感染予防対策もできていたということではないでしょうか?
マイコプラズマ肺炎や手足口病を予防するためにも改めて「石けんでしっかりと手洗いをする」「マスクする」という基本的な感染症対策をやっていきましょう!