大谷翔平選手がスライディングをした際に左肩を亜脱臼して負傷しました。
大谷翔平が負傷、亜脱臼とは 関節の位置にズレ生じ脱臼しかかった状態 可動域超えた動作で発症(2024年10月29日、日刊スポーツ)を参考にすると、亜脱臼とは、関節の可動域を超えた動作により、骨が関節から部分的に押し出された結果、関節の位置にずれが生じ、脱臼しかかった状態で、骨が関節から完全に外れると脱臼になります。
今会期になったのは亜脱臼の対処法です。
大谷翔平 亜脱臼した左肩の状況説明「今は痛みも引いてきている。痛めたのが左肩で不幸中の幸い」(2024年10月29日、スポニチアネックス)で紹介されている大谷選手のコメントによれば、「冷やさないことが大事と言われていたので、試合中も温めていました。」と試合前や試合中は温熱器具を左肩に当てて患部を温めていたそうです。
怪我をして炎症を起こしたら、炎症の広がりを抑えるためにアイシングをするものだと思っていました。
オリンピック選手直伝!おへそ引っ込め体操で腰痛・ひざ痛予防|ゆっくりジョギングでメタボ予防|#ためしてガッテン(NHK)によれば、ねんざや肉離れ、寝違えや筋肉の疲労など、炎症を起こしたとき、アイシングをすることで、炎症の広がりを抑え、痛みや腫れを少なくすることができるそうです。
しかし、大谷選手は患部を温めています。
調べてみると、一つ誤解がありました。
大事なことは「ケガをしたら冷やしたらいいの?温めたらいいの?どっち?」という質問に対してはどちらか2択ではないが正解なんですね。
ケガをしたら冷やすのか温めるのか、どちらがいいのですか?を参考にします。
1)怪我した直後は「冷やす」
けがした直後は冷やすことにより、血管を収縮させて内出血を減らし、腫れを少なくして、痛みの感覚を麻痺させる。
ただあまりに低温だと凍傷になるリスクがあり、またながく冷やし続けると組織の血行が悪くなり、酸素や栄養が足りなくなるので、注意が必要。
2)内出血が止まり、腫れも収まってきたら「温める」
けがの状態が収まってきたら(それを判断する一つの例としては、風呂に入って患部を温めた時にズキズキ痛む場合はまだ急性期なので冷やす)、血行を良くして、組織に酸素や栄養を補給し、老廃物を捨てて、組織の活性と再生を促すようにする。
もちろんけがの程度や部位によってもその対処法は違いますが、一般的なけがの対象法としては「最初は冷やして後は温める」ようにするとよいようです。
負傷の大谷翔平、勝利後2分で球場去る 病院直行か…Tシャツ姿でアイシングはせず(2024年10月27日、フルカウント)によれば、「アイシングをする様子はなかった」と書かれていますが、
【ロバーツ監督一問一答】大谷翔平は「彼がプレーでき、プレーする意思があるなら、プレーする」(2024年10月28日、スポニチアネックス)によれば、ロバーツ監督は次のようにコメントしています。
トレーニングルームでトレーナー、ドクターと強度や可動域の多くのテストを行い、アイシングした。そしてMRIも撮った。
つまり、ロバーツ監督と大谷選手のコメントをまとめると、最初はアイシングを行い、その後は冷やさないように温める治療を行っているようですね。
【追記(2024年11月6日)】
大谷翔平、左肩の関節唇損傷が判明…手術成功、ロバーツ監督「普通ならギブアップ、彼は片腕でプレー」…来季の投手復活に影響?(2024年11月6日、中日スポーツ)によれば、左肩の関節唇損傷を修復する関節鏡視下手術を行ったそうです。