大腸がんの国内の罹患者数は14万7,725人!初期の段階では症状がほぼ現れない大腸がんを予防する方法とは?




桑野信義、トミーズ雅、「ガキ使」出演芸人も…「大腸がん」なぜ増加? 予防法と発症後の最新事情【専門医解説】(2024年12月27日、オリコンニュース)によれば、厚生労働省の公開したデータによれば大腸がんの国内の罹患者数は14万7,725人で、今後も増加が予想されます。そこで、初期の段階では症状がほぼ現れない大腸がんを予防する方法をアドバイスしているのでポイントをまとめました。

1)最も有効なのは内視鏡検査

最も有効なのは内視鏡検査ですが、ハードルが高い方はまず健康診断の便潜血検査を定期的に受けること。

2)生活習慣

予防策としては食物繊維の多い食事、肉の過剰摂取を控える、1日1時間程度の軽い運動、禁煙、節酒(アルコール23g以下)

大腸がんの危険度チェックによれば、以下のチェック項目のうち3つ以上リスクがある方は特に注意が必要。

1.運動不足(毎日合計60分歩く程度の運動をしていない方が該当)

2.お酒をよく飲む(日本酒なら1合以上/ビールなら大瓶1本以上/焼酎や泡盛なら1合の2/3以上/ウィスキーやブランデーならダブル1杯以上/ワインならボトル1/3程度以上)

3.肉やハム、ソーセージをよく食べる(一週間に食べる肉が500g以上が該当 ※日本人の平均は約320g)

4.肥満 (男性のBMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))で27、女性では25を超える方が該当)

5.喫煙(一日に一本でも吸っていれば該当)

大腸がん予防方法・大腸がんの危険度チェックによれば、最もリスクが高いのは飲酒。

飲酒による大腸がんのリスクは一日に日本酒を1合⇒1.4倍、2合⇒2.0倍、3合⇒2.2倍、4合⇒約3倍となっているそうです。

また、大腸がんの発症確率を年齢、肥満、身体活動、飲酒、喫煙の5項目で計算|国立がん研究センターで紹介した国立がん研究センターによる大腸がんリスクチェックによれば、大腸がんとの関連が指摘されている年齢、肥満、身体活動、飲酒、喫煙の5項目で危険度に応じて点数を割り振り、合計点数で10年間の大腸がんの発症確率を導き出すのですが、ここでも重要項目で挙がっているのが、飲酒や喫煙で、飲酒や喫煙を控えれば、個人の発症確率の低下が具体的にわかります。

たとえば50歳の人は、肥満度(体格指数=BMI)、身体活動、飲酒、喫煙の4項目が最も危険が低い場合、2点になり、発症確率は0・7%、逆に最も高い場合は7点で3・3%となり、同じ年齢でも最大5倍前後の差がつくことになります。

つまり、大腸がんのリスクを下げるには、1から5の項目のうち、1)運動不足の改善、2)お酒を控える、5)禁煙をする、ことによりかなりリスクが低くなると考えられます。

大腸がんはもはや高齢者の病気ではない!若い世代で大腸がんの発生率が高まっている理由とは?によれば、大腸がんのリスク要因には、家族歴があり、遺伝的要因も大きいので、家族に大腸がんの人がいる場合には早めに健診を受けることが望ましいと考えられます。

また、3)の肉の食べすぎに気を付ける、ですが、本人の平均は約320gのため、この項目は考えすぎなくてもよいと考えます。赤肉・加工肉のがんリスクについて|国立がん研究センターでも「日本人の赤肉・加工肉の摂取量は世界的に見ても低く、平均的摂取の範囲であれば大腸がんのリスクへの影響はほとんど考えにくい」とあるので、摂りすぎていなければ考える必要はありませんね。

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