「約15分9秒」の運動を習慣化することでメンタルに良い影響がある/アシックス




「約15分9秒」の運動が、精神にポジティブな影響をもたらす スポーツがメンタルにおよぼす効果に関する研究成果について(2022年3月31日、アシックス)によれば、自身が日ごろから行っている運動を1日あたり「約15分9秒」実行すると、精神状態にポジティブな影響を与える可能性があるそうです。

運動をしない期間は、「自信」が20%、「ポジティブさ」が16%、「エネルギッシュさ」が23%、「ストレスに対処する能力」が22%低下しました。

この研究によれば、わずか1週間の運動不足が心の状態を低下させ、また通常の運動習慣に戻ると心の状態が回復することが分かったそうです。

ADHDがかなり重い人でも1日に1回20分程度の運動を続ければ、気持ちを明るくし、やる気の向上につながる!?で紹介した米ジョージア大学のパトリック・オコーナー教授らのチームによれば、ADHDがかなり重い人でも1日に1回20分程度の運動を続ければ、気持ちを明るくし、やる気の向上につながるそうです。

■運動とやる気の関係

ポケモンGOはうつ病の改善につながる可能性がある!?や<自宅で長時間は危険>スマホの使用時間と位置情報の分析でうつ病診断ができる可能性がある!?で紹介した、米ノースウェスタン大の研究グループによれば、うつ病になると自宅に引きこもってスマートフォンを長時間使用する傾向があるそうです。

うつ病患者は外出する気力がなくなり、憂鬱(ゆううつ)な気分を紛らわすため、一人でインターネットやゲームをすることにより、スマホの使用場所は自宅など極めて少ない地点に限られていたそうですが、今回の実験でわかったように、運動をすることは気持ちを明るくし、やる気の向上につながるのですね。

仕事の合間に運動をするとモチベーションや生産性がアップするという研究結果によれば、仕事の途中でエクササイズを行なうと、やる気が戻るそうです。

運動することはやる気を出すだけでなく、脳の認知能力を高める効果もあります。

有酸素運動をすると、頭も体もスマートになる!?によれば、モントリオール大のアニルニガム博士によれば、有酸素運動のレベルを30秒ほどの短いスパンで緩急変えて交互に行うトレーニングを週2回、これをエアロバイクを使って行い、他にウェイトトレーニングを同じく週2回実践してもらい、4カ月の後に認知機能を含み計測したところ、認知能力の改善、腹囲・太ももの脂肪の減少、インスリン感受性がアップ(このことで血糖値を下げることが期待される)という結果が出たそうです。

実は、運動する時間も短くてよいそうで、たった10分の軽い運動でも脳の働き軽やかに-筑波大で紹介した筑波大学の征矢(そや)英昭教授らの研究によれば、わずか10分間の運動でも、脳の認知機能を高める効果があるそうです。

■まとめ

運動する目的としては体の健康をイメージする人も多いと思いますが、実は心の健康にも役立つんですね。

「最近運動してない」「自信がなくなった」「心が落ち込む」「エネルギッシュさがない」「ストレスを感じる」という人は1日15分9秒の運動を習慣化してみては?