国立がん研究センターによれば、閉経年齢が45歳未満と比較して、閉経年齢が55歳以上のグループでは、子宮体がんのリスクは2.8倍であることがわかりました。
【参考リンク】
- 科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究|国立がん研究センター
●閉経の遅い女性と初経の早い女性は、甲状腺がんのリスクが高い!によれば、閉経年齢が高いと甲状腺がんのリスクが高くなるという結果や、初経から閉経までの期間が長い女性(閉経年齢が高いこと/初経年齢が早いこと)は女性ホルモンであるエストロゲンにさらされる期間が長いといったことから、甲状腺がんが女性ホルモンに関連しているのではないかと考えられるそうです。
●閉経前・後ともに肥満になると乳がんリスクが高くなる!によれば、閉経前・後ともにBMIが大きくなると乳がんリスクが高くなることがわかりました。
乳がんは初潮が早い、閉経が遅い、妊娠・出産歴がないという人は、女性ホルモンにさらされる期間が長くなるため、乳がんリスクが高くなると考えられているそうです。
●初経から閉経までの期間が長くなると、肺がんの発生率が2倍以上高い!によれば、初経から閉経までの期間が長くなると、肺がんの発生率が2倍以上高くなっていることがわかりました。
■まとめ
現代女性の月経回数は昔の女性の約9倍!生理の回数と子宮内膜症は深く関係/子宮内膜症の患者が急増によれば、昔の女性は生涯の月経回数が約50回、現代の女性は約450回になっています。
その理由としては、現代女性は昔に比べ出産回数が減ったために月経の回数が増えているから。
また、月経のある期間が長くなったため、月経困難症や子宮内膜症などの病気が増えてきたと考えられているそうです。
現代女性のライフプランが変わる中で昔の女性と比べると「月経」による体への負担・リスクが大きくなっているんですね。
月経についてさらに研究を進めることが女性の健康を守るうえで重要なのではないでしょうか?