日本人の平均身長が低下しているのは低出生体重児の増加が原因!?「妊娠中の適切な体重増加の推奨」の影響もある!?




日本人の平均身長は低下傾向―低出生体重児増加が影響している可能性あり―(国立成育医療センター)によれば、1980年以後に生まれた成人の平均身長は低下しており、低出生体重児増加も一因になっている可能性があるそうです。

身長の約8割は遺伝的に決定されるが、約2割は栄養状態や健康状態などの幼い頃の生活環境で決定されるため、成人身長はこれらの幼少期の環境の指標になるといわれている。特に、早産あるいは胎児発育不全により、低出生体重児として生まれた児は成人身長が低くなりやすいことは国内外の研究で示されている。また、身長が低いほうが高血圧、冠動脈疾患、脳血管障害を起こすリスクが上がり、平均寿命も短くなりやすいという結果も幅広い人種や国における複数の研究で得られている。

アメリカ出生児の中で日本人が最小―背景には母親の妊娠中体重増加の抑制―(2017年、国立成育医療研究センター)によれば、日本人がアメリカで生まれる児のうち最も出生体重が小さいという原因は、遺伝や人種に因るものではなく、やせ型や標準体型の妊婦の体重増加量が少ないことに起因していることがわかりました。

【参考リンク】

これまで低出生体重児の増加には女性のヤセ願望・女性のヤセすぎ問題と関連して取り上げられることが多かったです。

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ただ一つの可能性として「妊娠中の適切な体重増加の推奨」によって、それほど気にする必要がなかった人が過度に気にしすぎてしまって、体重をコントロールしようとした結果、低出生体重児が増加しているのではないでしょうか?

この説を参考にすれば、日本人の女性の妊婦の体重増加量が増えれば、身長が高い子が増えていく可能性がありますね。

→ 「妊娠中の体重増加指導の目安」が変更になってるって知ってた!? について詳しくはこちら







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