ほうれん草のおひたしの作り方/ほうれん草レシピ/ばあちゃんの料理教室

【家庭料理の視点から】「ほうれん草のシュウ酸で結石になる」は本当か?論文ベースに調べてみた!




これまでの常識として、腎臓結石を予防する方法によれば、腎結石ができやすい人は、シュウ酸塩を高濃度に含むほうれん草やチョコレート、ナッツなどを避けたほうがよいというアドバイスがありました。

しかし、ある投稿によれば、ほうれん草に含まれるシュウ酸が尿路結石の原因になる可能性があるものの、その影響は非常に限定的であり、このことは研究で分かっているそうです。

●ほうれん草(生でも茹でても)に含まれるシュウ酸が尿路結石(特にシュウ酸カルシウム結石)の原因になる可能性はあるが、その影響は非常に限定的。
●食事全体(水分・塩分・カルシウム摂取)の影響の方がはるかに大きい。
●結果として、通常の量でほうれん草を積極的に食べても問題ない(むしろ野菜全体を勧める)。
●「シュウ酸食品=結石の敵」という素人レベルの不安は、プロの研究で既に否定されている。

【参考文献】
Taylor EN, Curhan GC. Oxalate intake and the risk for nephrolithiasis. J Am Soc Nephrol. 2007 Jul;18(7):2198-204. doi: 10.1681/ASN.2007020219. Epub 2007 May 30. PMID: 17538185.

こちらの研究によれば、腎結石のほとんどはシュウ酸カルシウムで構成されており、尿中シュウ酸濃度が高いとシュウ酸カルシウム腎結石症のリスクが高まることはわかっていましたが、食事性シュウ酸が腎結石症の主要な危険因子であることを示唆するものではなかったそうです。

それよりも、カルシウム摂取量が少ない男性では腸内でシュウ酸が吸収されやすくなるため、リスクが上昇していることがわかりました。

また、若い女性では、シュウ酸摂取量とほうれん草の摂取量にリスクとの関連は見られませんでした。

Do the Oxalates in Spinach Cause Kidney Stones? によれば、シュウ酸塩の摂取量が25倍になっても、腎臓を通過するシュウ酸塩の濃度は2倍にもならないため、シュウ酸塩の量は「食事などの環境要因よりも遺伝的要因によって決定されることが多い」と考えられるそうです。

また、果物や野菜を取り除くと、食事からのシュウ酸摂取量は減りますが、体は老廃物として体内でシュウ酸を生成し、果物や野菜の尿のpHに対するアルカリ化作用がないと、それを排出するのが難しくなる可能性があり、腎臓に酸性化作用をもたらす可能性がある動物性たんぱく質を減らすことのほうがそのリスクを減らすこと可能性がありそうです。

調理法にもポイントがあり、シュウ酸は水溶性のため、茹でこぼし(ゆでて湯を捨てる)ことで30~60%減らすことができます。

そこで、ほうれん草のシュウ酸がどうしても気になる人は、茹でこぼしをして、一緒にカルシウム(かつお節、チーズ、小魚)を食べるとよいようですね。

■まとめ

ほうれん草に含まれるシュウ酸による結石に対する影響は限定的。

食べる時には茹でこぼし+カルシウム。

水分をこまめに摂取する。

果物や野菜を食べる(アルカリ性に)。

塩分を控えめに。

過度な動物性たんぱく質を避ける。

ほうれん草は鉄・ビタミン・食物繊維が豊富な優秀野菜なので、普通に(できれば茹でて)食べましょう!







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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