白髪はがんを守る『証』か、それとも『警告信号』なの?




東京大学などの研究によれば、白髪は、DNAが傷ついた色素幹細胞を体が排除した結果であり、実はメラノーマ(皮膚がん)などのガンを防ぐための防御システムである可能性があることが話題になっています。

【参考文献】

この研究を簡単にまとめます。

同じストレス下でも、損傷の種類や周辺環境(nicheのシグナル)によって、幹細胞は老化・排除(白髪)か増殖(がんリスク)」を選んでおり、体は「加齢によるDNA損傷」に対しては白髪化で守ろうとしますが、特定の環境ストレス(発がん物質など)が加わるとその防御が破られ、がん方向に傾いていると考えられます。

これが体を守る仕組みとなって、損傷した幹細胞を使い捨てすることによってがん化を防ぎメラノーマの発生を効果的に抑制してくれているんですね。

この研究を受けて、「白髪はガンから体を守った証」とするニュースが紹介されています。

しかし、ふと思ったのですが、白髪自体ががんを防いでいるというよりも、加齢によるDNAの損傷に対して、体が白髪化で防御しているという結果が出ているのであって、1)黒髪の人が白髪化していない場合は、そもそもDNAの損傷が少ないまたは防御がまだ働いていない、2)白髪が多い人は元々DNA損傷を受けやすい環境・遺伝的背景があったり、生活習慣(紫外線、放射線、酸化ストレスなど)に長くさらされていた可能性が高いのではないでしょうか?

※もちろん今回はマウスの研究でそのまま人間に当てはまるというわけではなく、また白髪と皮膚がんとの関連は複雑です。

そう考えると、白髪が多い人はがんリスクの高い環境にさらされている可能性があると考えてみてもいいのではないでしょうか?

むしろ、白髪が増えたらDNAの損傷の蓄積と捉えて、生活習慣を見直すきっかけにした方がいいのではないでしょうか?







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

この街には、生活・料理・健康についての記事が、
同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

この話が、全体の中でどこに位置づくのか

が少しでも気になったら、
この街の歩き方をまとめたページがあります。

▶ はじめての方は
👉 この街の歩き方ガイドから全体を見渡すのがおすすめです。

この街の地図を見る(全体像を把握したい方へ)

※ 無理に読まなくて大丈夫です。
 気になったときに、いつでも戻ってきてください。

この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

料理から見る健康

この街の考え方について

この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

この街の憲法を読む