2026年5月17日放送の日本テレビ系『シューイチ』で、中山秀征さんの「中山のイチバン」のコーナーでは、ハイパースペクトルカメラが紹介されました。
出演者:中矢大輝(なかや だいき)氏(Milk.株式会社 代表取締役CEO)
今回取り上げた理由は、ハイパースペクトルカメラががん細胞の識別・早期発見といった医療分野だけでなく、建築・インフラの劣化診断、食材・食品の鮮度の判定など様々な用途に応用可能であることです。
■主な応用例(番組で紹介されたポイント)
〇医療分野
・がん細胞の識別・早期発見
がん細胞と正常細胞の微妙な違いを色(スペクトル)で判別。尿などから臓器特定も可能で、膵臓がん・大腸がん・乳がんなど複数で90%超の識別精度(研究段階)。北里大学などとの共同研究が進んでいます。
・検査
毛髪検査・肌検査・血流計測・眼底検査・糖尿病予測・ストレス検知
〇建築・インフラの劣化診断
コンクリートなどの劣化を非破壊で検知。土砂崩れ予測やひび割れ検査、油漏れ検知、塗装検査、災害予測など。
〇食材・食品の鮮度(食品の腐敗)・本物判定
青果の賞味期限を判定したり、肉眼では区別できないワインの価格差や、蜂蜜の産地・種類、食品の鮮度・劣化を判定。産地偽装防止にも。
→フードロスの削減
〇その他
血流の判定、ブランド品の偽物判定、化粧品の効果測定、太陽光パネルの品質検査など幅広い分野。
【参考リンク】
■ハイパースペクトルカメラとは?
人間の目が赤・緑・青の3原色で色を認識するのに対し、このカメラは光の波長を細かく分解(約400〜1100nmを5nm間隔で分割)して約141のバンド(原色)で捉えます。
これにより、人間には見えない「ゴーストカラー」や物質固有の「スペクトル指紋」(光の吸収パターン)を可視化・識別できます。
元々は宇宙技術(NASA起源で、JAXA「はやぶさ」関連のイオンエンジン開発者・佐鳥新氏らが民生用に低価格化)。
数十億円クラスの装置を数百万円レベルまでコストダウンしたものが基盤です。
■まとめ
ハイパースペクトルカメラは応用範囲が広いこと、いろんな困りごとが目に見える形になって、何かが起きてからではなくて、何かが起きる前に、事前に予防や対策ができるようになることが期待されます。
例えば、金額面はいったんおいておいて、これを保険会社が導入すると、構造が変わってきます。
病気関連でいえば、ハイパースペクトルカメラで診てもらうことで、現在の身体の状態から病気のなりやすさが数値化されやすくなるので、より保険の精度が高まり、健康な人ほどお得に保険に入ることができますし、保険会社もリスクを減らすことができます。
ただ、医療分野は社会インパクトが非常に大きい(がん早期発見で90%超精度の研究例あり)ものの、実用化には規制・臨床試験などのハードルが高く、時間がかかると考えられます。
食品関連でいえば、ハイパースペクトルカメラを通して、食品の腐敗を検知することができれば、それだけリスクを減らすことができます。
最も産業的にインパクトが大きいのは建築・インフラ関連(特に老朽化診断・予防保全)で、ハイパースペクトルカメラで検知をすることで、事前の対策はもちろんのこと、建設過程のリスクも減らすことができるようになれば、保険会社としてもメリットが大きいのではないでしょうか?
【インフラの急速な老朽化問題】
本来は補修・修繕を行なって機能維持を図ることが望ましいが、適切な補修・修繕が実施されないこと等により損傷程度が悪化し危険性が増している。こうした状況は市区町村においてより深刻であると考えられる。https://t.co/0gK0Cjli5j https://t.co/47iqe1vB05 pic.twitter.com/0Kv5iu7zuh
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) July 14, 2022
建設業は地域のインフラの整備やメンテナンス等の担い手であるんだけど、国土交通省のデータを見ると、建設業就業者の高齢化の進行、次世代への技術承継、建設技能者数が減っていくことが課題で、道路陥没は珍しいことではなくなるかもしれない。https://t.co/1Gu4EfZMUe pic.twitter.com/bX5MY6HYus
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 29, 2025
日本のニュースを見ると、インフラの老朽化が深刻で、コンクリート構造物の多くが1970-80年代築で、2020年代以降に一斉に更新時期を迎えると考えられていますが、従来の点検は目視・打診・一部破壊検査に頼りがちで、コスト・時間・危険が伴います。
ハイパースペクトルカメラは非破壊・非接触で、劣化(中性化、塩害、ひび割れの兆候、含水率など)を検知可能で、ドローン搭載も容易です。
これにより、橋梁・トンネル・道路・ビルなどの予防保全が劇的に進み、事故防止・維持コスト削減に直結します。
インフラ・建築は民間・自治体・建設会社が比較的早く導入しやすく、即時的な経済効果が出やすいです。
また保険業界と連携することで、事前リスク評価が可能になり、保険料率の最適化やリスク低減に寄与するでしょうし、建設プロセス全体で考えても、新築時の品質検査、施工中のモニタリング、既存ストックの診断までカバーすれば、品質の担保ができるようになります。
災害が多い日本においては、大雨による土砂崩れ予測もできるでしょうし、これは勝手な予測ですが、例えば乾燥による山火事も事前予測することができれば、これは世界的にも活躍する技術となるでしょう。
「何かが起きてから」ではなく「起きる前に」に対してどれくらいの価値がつくのか今後期待したいですね。
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「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」
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▶ 料理から見る健康
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