すゑひろがりず三島さんのXの投稿によれば、右目の白内障の手術を行ったそうです。
原因はアトピーの合併症ということで、調べてみました。
アトピー白内障の病態(日本白内障学会誌 36:34〜36,2024)によれば、米国 Johns Hopkins 大学による大規模調査でアトピー性皮膚炎は角結膜炎,白内障,網膜剝離,緑内障発症のリスク因子であることが報告されているそうです。
【参考文献】
- Govind K, Whang K, Khanna R, Scott AW, Kwatra SG. Atopic dermatitis is associated with increased prevalence of multiple ocular comorbidities. J Allergy Clin Immunol Pract. 2019 Jan;7(1):298-299. doi: 10.1016/j.jaip.2018.10.009. Epub 2018 Oct 17. PMID: 30339855.
■アトピー白内障と通常の白内障の違いとは?
通常の白内障が加齢(60歳以降)で水晶体(目のレンズ)が濁る病気で徐々に進行していくのに対して、アトピーによる白内障はアトピー性皮膚炎(アトピー)の患者さんに起きやすい若年性白内障(10代〜20代の青壮年期に発症しやすい)で進行が早いのが特徴です。
アトピー性皮膚炎患者さんの5〜38%くらいで起こるとの報告があります。
アトピー白内障と喘息の関連を示す疫学的な報告もあり、アトピー性皮膚炎とアトピー白内障の発症の関連が直接的なものか、それとも間接的なものかはわかっていません。
Niwa らはアトピー白内障患者由来の末梢血中白血球では抗酸化酵素である superoxide dismutase(SOD)の活性が低下していると報告している16).また,酸化ストレスが水晶体上皮細胞の筋線維芽細胞への移行を誘発し,白内障発症の引き金になるとの報告がなされている17).さらに酸化ストレスはアトピー性疾患の増悪因子の一つであると考えられている18).
16)Niwa Y, Iizawa O:Abnormalities in serum lipids and leukocyte superoxide dismutase and associated cataract formation in patients with atopic dermatitis. Arch Dermatol
130:1387-1392, 1994
17)Spector A:Oxidative stress-induced cataract:mechanism of action. FASEB J 9:1173-1182, 1995
18)Wright RJ:Stress and atopic disorders. J Allergy Clin
Immunol 116:1301-1306, 2005
酸化ストレスが白内障発症の引き金になり、またアトピーの憎悪因子の一つであるならば、抗酸化食品をとることが一般的な食事でできる予防法と言えるかもしれません。
■まとめ
アトピーと白内障の関連については初めて知りましたが、他の目の病気の角結膜炎、網膜剥離、緑内障も起きやすいので、アメリカの大規模調査でアトピーはこれらのリスクを3〜8倍に高めることが示されています。
症状が進行したら白内障手術が必要になるため、まずは定期健診を受けて皮膚科と眼科の連携で炎症をコントロールしたり、目のこすりすぎに注意したいですね。
→ 白内障とは|白内障の症状・原因・治療・予防 について詳しくはこちら
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→ アトピー性皮膚炎とは|アトピーの症状・原因・改善方法・予防 について詳しくはこちら
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