by Vladimir Pustovit(画像:Creative Commons)
女性の体の中に卵子を作るモトがある! 卵子は減る一方じゃないんだ
(2012/2/29、GIZMODE)
一生分の卵子を体にもって生まれてくる。後は、閉経するまで卵子は減っていくばかり。
この定説が覆されるかもしれません。科学者のジョナサン・
ティリー(Jonathan Tilly)氏が、女性は体内に卵子を生産することができる細胞を持っているかもしれない、という研究を発表しました。マサチューセッツ総合病院のティリー氏のチームが、卵巣組織で卵子のモトとなる「生殖幹細胞」と思われる細胞を発見。
発見後、いくつかの生殖幹細胞を取り出して実験皿に移し、緑オプシン遺伝子を与え細胞化してその成長を記録。
この細胞を実験マウスに移植したところ、その2週間後に、卵細胞が見られました。
つまり、女性の体内にあった生殖幹細胞から卵子を作ることができるという結果になったわけです。
科学者のジョナサン・ティリーの研究によれば、卵子のもととなる生殖幹細胞により卵子を作ることができるかもしれないそうです。
しかし、今回の研究は、卵子作成に成功した他チームがでなかったことから、科学者でも懐疑的である人もいるそうで、生殖幹細胞で作られる卵子が受精可能なものかどうかも現段階ではわかっていないそうです。
ただ、この説が証明されれば、これまでの常識が覆されることになり、受精可能な卵子であれば、妊娠の可能性・不妊治療にも大きく影響しそうです。
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「卵子」の元になる細胞は、産まれたときから体の中にあるそうです。
毎日作られる「精子」とちがい、新しく作られることはないそうです。
年齢を重ねるほどに、「卵子」も歳をとり(老化し)、
減り続けるということです。